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俺の知る“セシリア”は清廉無垢と云っていい娘でね――
ジェーン、貴女も同じ感想を持つと思うのだが。
さて――
ここにある“彼女”が果たしてどうか……
それを見定めたいものだ
[セシリアの頬は今は薔薇色に色づいていた。眦の周囲は朱に染まっている。
天井から首枷に至る鎖を一旦外し、檻と彼女との結びつきを断った。鎖を手にもち、セシリアを背中側から抱く。]
急所?
さァね。そんなものはないな――
[セシリアの背中を抱いているクインジーは、彼女の躰をノーマンの方へ向けた。]
さあ……
お前のご主人様が来たぞ。
[セシリアが人狼である事はウェンディにとって疑いのないものであった。だがセシリアが実際にその腕力を振るった事は見たことがない。 クインジーは危険な賭けに出たのではないかと思った。]
[天井からの拘束が無くなった反動で後ろに倒れそうになる。
クインジーに躯を押し付ける様な形で、正面から檻へとやって来るノーマンを見上げる事になった。]
[クインジーの行動を見て、鼻で笑う。]
ハン!仲のいいこった。犬のツガイってヤツか?
[左腕に力が込められ、わなわな震えている。]
その犬ッころを見定めるだぁ?
ネムてぇこと言ってんじゃねえぞ。
[セシリアにニヤニヤと視線をおろす。]
そんなベタベタしちまっていいのかぇ。
自分らぁただならぬ関係だって、自白している
ようなもんじゃあねえのか、あァ?
俺ぁどうやら、村長の器じゃあなかったようだな。
[自嘲気味に言う。]
だが、一度言った以上その務めを果たさにゃ。
これ以上村を好きにゃあさせんぞ。
[ノーマンの「仲のいい」という言葉に意外そうな表情を向ける。]
おかしなことを。
俺と彼女はこの村で、尋問が始まる前、教会の彌撒で顔を会わせたことがある程度だったと云うのに。
それは、村人の皆に聞いても証明してくれるだろう。
全く身に覚えのないことだ。
やれやれ、まったく。
彼女は檻の中で。
そして、俺が仮に人狼だったとして、この村の行方に常に翻弄される身だったのではないか……
[ノーマンの言葉に苦笑した。]
[長時間、直立不動の姿勢で居た所為か、予想もつかない状況で内腿に触れられた所為か、彼女の足元はガクガクと震えている。
犬と言う言葉に眉を顰め、侮蔑した様な目でノーマンを見る。]
──…村を好きにさせないも何も。
兄であり、村長であるアーノルドを殺したのは、お前だろうノーマン。
ふん……どうだか。人ってえのは、
表に出ている顔だけがそいつじゃねえってこった。
そう…この犬ッころが何食わぬ顔でぬくぬく
生きてきたようになぁ…クククククク。
[セシリアを見据えたまま言う。]
あ、そうそう。この前、てめえ俺のこと咬んだよな。
ありゃあ…痛かったぞ。
おおっと……こりゃあ、何の尋問だ?
俺が兄貴を殺した件での尋問か?
違うだろ………立場ぁわきまえろってんだ。
[セシリアに左拳を振り上げて威嚇する。]
痛かったぞ…痛かったぞ………。
[セシリアの威圧的な言葉に眉を顰める。村長を殺したのがノーマンであるならば、膨大な推理材料が出来る。あるいはこれはセシリアの狂言なのかかまかけなのか。
しかしながら、ウェンディにはクインジーの冷静さにも酷く気になっていた。]
[セシリアを背中から支えるクインジーの片膝が後ろ側から彼女の両足の間に差し入れられ、太股がその躰を押し上げている。
クインジーの膝の両脇で、セシリアの細い内腿が微かに震えを帯びていた。]
さァ
“務め”とやらを見せてくれ――。
時間稼ぎしているとしか見えないぞ。
危険なのは、セシリアお姉ちゃんじゃないわ。
あの「檻」そのものが危険。あの人、わざと引き入れようとしているように見える。
[ウェンディは何かあればすぐ動けるように、或いは動揺しないように心の準備をする。]
何の証拠もないが、仮に俺が兄貴を殺したとしよう。
[右手に力が入る。「悪魔」のような皺が浮かぶ。]
だからって、何が悪いってんだ?
そりゃあ、ただ兄貴が不用心過ぎた、
弱過ぎたってことじゃあねえのか。
[「悪魔」のような笑い顔。]
こんなギラギラした弟が近くにいながら、
甘やかした兄貴が全部悪いんじゃあねえのか。
弱ぇヤツは、常に強ぇヤツに喰われるんだよ。
てめえら、犬ッころだって……
強ぇ強ぇ人間様に喰われるんだよ。
[ノーマンの拳に、痛みを感じた様に片目を閉じる。
反射的に一歩後ろに下がろうとして、両脚の間、クインジーの膝に増々躯を食い込ませる事になってしまう。]
ノーマン…。
──私よりも、お前が居ない方が村は平和だ。
その眼だよ……俺ぁその眼がずっと嫌いだったんだよ!!!
[セシリアの言葉に、語気を荒げる。]
昔から出来の悪ぃ弟を蔑むような、
そんな眼が俺ぁ大嫌いだったんだッ!!
自分は無能の癖に、この俺を馬鹿にしやがって!!
[セシリアに左拳を放とうとする。]
兄貴と同じ眼で俺を見てるんじゃねえよぉ!!!!!
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