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≪これは関係あるのかどうか、わからないけど……≫
≪変な痣みたいなものが出来てたんです≫
≪Underからライズしたときに、気づいたんだけど≫
[一瞬の間]
≪あ、やっぱり関係ないですよね。ごめんなさい≫
[取り繕うように笑う]
≪とにかく、わたしは人と接触することを中心に動いていこうと思っています≫
≪それで何がわかるのか、わからないけれど……≫
≪また連絡しますね≫
[そう告げて、通信を閉じる]
―― 現実世界/中央部 ... 都市銀行 ――
[ドリスの言葉に]
召還? そうねえ、どちらかというと ...
お呼びではないわね。あなたこそ私に何か用かしら?
[かざされた掌から体の中心線を外すように位置を調整する]
―― 現実世界/空中庭園 ――
[双眸を開くと、既に空中庭園に着いていた。
ポリフォーム・リクライニングに似た質感と弾力性を持つ真っ白い椅子に座ったまま外を眺める。]
≪Yes, Your Master.≫
[ウェンディにそれだけを返答し、メイへ。]
恐らく、V.Cと誰か…だろうね。
もう一人……この近くに現れたようだけれど。
―― web cafe"Brute Force" ――
[これまでに幾つかの操作を試してみた結果、光点に割り振られているIDを表示させる事が可能だと彼は気づいていた。手首のデータ端子をホロ投影機に接続、映像を拡大する]
これが俺、だな。South Ward,Mundane――ID:07。
近くには03と05。とりあえずこの辺りから探ってみるか?
[地図に描かれた都市構造を見ながら呟く]
--現世/南部電脳街--
[どこかのスピーカーを通してだろうか。
無機質な機械音声が響く。]
やぁ、また会ったね。収穫はあったかな?
[稲穂を携えた老人のヴィジョンが現れる。]
――Mundane/空中庭園――
[白い機体はいつの間にか空中庭園へと到着していた。先へ行っててくれ、というトビーに少しだけ疑問符を浮かべ、頷いて外へ]
よぉっし、ついに来た! 憧れの空中庭園!!
[まずは一歩。そしてもう一歩]
なんて言ってみたけど、普通っぽい?
[広がる光景には肩を竦めた]
―現世/中央部・外―
[老人から離れ、レベッカは息を吐いた。]
不可侵領域…目的がそれならば、なぜ――
[開いた地図/ホログラム。]
[触れた場所に名前が出る/先ほどの老人の名前も入手。]
[光点はまばら。]
わたくしが?
[じっと見る。]
― 現実世界<Mundane>/西部区域:UGV車内 ―
いやさ、誰ってェのはそういうことじゃなくってェさ――
[地図を持っていないのか、という言葉に持っているけどねと返す。名乗られた名前に改めて自分の名を名乗り、さしのべられた手におずおずと手を差し出して握手をした。]
こンの中で動けるてェことはセシリアちゃんもなんかに選ばれた人なの? 手紙きたの?
[少しだけ眉を寄せて問う。]
――Mundane West-Area 空中庭園――
[同エリア内のとある二つの光点は、現在、一定の速度で移動を続けているようだ。何かの乗り物を利用していると考えられる。
また、移動を行っていない光点が二つ。]
[白い乗用機の影にホログラム。
溌剌とした声が遠ざかって行ったようだ。]
―― 現実世界<Mundane>/中央部・都市銀行前 ――
[お呼びではない=召喚(呼んで)いないと判断]
[中心線をずらす動きに、瞳孔がキュルリ音を立てて開く]
[交戦の動きか/否か]
[瞳孔の奥で光が煌き、アナライズ]
用。
オ前ガ眠リノ神ヲ扱ウモノカ否カ、知ル必要ガアル。
[召喚主ではない≒手紙の差出人ではない]
[だが目の前の赤毛の女は、何かを為そうとしている様子と認識]
[地図に映る空中庭園。その中に光点が増えているのを見つける]
誰か、いる。
[辺りを見回す。それらしき姿は見えず、けれど警戒態勢は保ったまま]
【チャージ量は満タン。だけど、襲ってこられるとまずいなぁ】
[慎重に足を進めた]
霊妙な、器?
師匠、それだけじゃさっぱりわからないわ……。
[最後に投げかけられた一言に、首を振る][そして]
[声に、僅かに肩を震わせ][振り返る]
お爺様。またお会いしましたね。
収穫は──多少は、ってところなのかしら。
お爺様のその稲穂のように、ひとつの茎からたくさんの実、ってわけには行かないけれど。
[一呼吸]
ねえ。お爺様に伺ってみたいことがあったの。
聞いてもいいのかしら。
[きょろりと大きな瞳で老人に尋ねる]
うわぉ、逆?
[来た道を振り返る。フィルムに映った点は自分を除けば二つ。そしてその二つは近い]
これって。
機体に貼りついてきた、とか?
ないか。そうよね。
うんうん。飛んでる時はなかったし。
― 現実世界<Mundane>/西部区域:UGV車内 ―
ありりのりの有明海苔?
[セシリアと名乗る少女との会話を先ほどから診断していたチューリングプログラムは、奇妙な結果をはじき出している。
俺、マノンとカノン、三者には別種のロジック回路を持つプログラムを動作させ結果を照らし合わせるのだが、マノンは彼女をAIと判断し、カノンは人間との結果を出していた。俺のPGMは判断不能と出ている。
結果が別れることも、大きな誤差が生じることもこれまでにないことだった。]
妙だなァ――
というか、「姉」っておまいらなにか知ってるのか?
[双子に問えば、そんなこと言いましたっけとばかりに二人は顔を見あわせ首を傾けた。]
あの人は、あの領域に詳しいようですが。もっと詳しい人も、いるのかしら?
そこへ行かせるのを拒否しているあの人が、この状況の原因と仮定するのも難しい。
また、わたくしにこの情報を渡すのも
[受け取ったデータを眺める。]
[AIでありながら目的は"現実世界"であるがゆえに疎い"彼方"。]
――不可侵領域に行きたいのであれば、不要な事か。
人間の感情/嗜好を考慮に入れても、第一目標への行動を妨げる事はありえるのか。
[0-"no"]
[現時点では、そう仮定した。]
[目ばたきで表示対象を切り替え。電脳世界の状況を映し出す]
アーヴァインは……もう消えた、か。奴のIDは【00】だった……「狙われる」と感じたのはそれに気づいてたから?
ならば、次――は。
[【01】のIDを検索。
一瞬の間のみを置いて、空中庭園の見取り図が現れた]
コイツだろうか。
――ALIAS NAME:指揮者<コンダクター>
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