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― 自室 ―
サーヴァントでなく、きっとあいつは疫病神に違いない。
絶対にそうだ。
[ケネスはそう確信しつつあった。
ビデオ屋から帰ると、なにやら興奮しながら「子連れ狼」を見ていた宗冬は、ケネスが飯を作っているうちに消えていた。
「あいつ、どこ行きやがった」と探し始めてすぐ、ものすごい魔力の消費が始まる。
ビデオ屋の宗冬が、また事の他酷かったのだが、それは後に語ろう。
とにかく今はこの吸い出される魔力の消費をなんとかしなければならない。
ケネスは外へ飛び出すと宗冬を探し始める。]
[ぐぉん!強烈な頭突きにより宗冬は思わず膝を突く。
もはや力の入らない足を捨て上半身の力で飛びつき、そのまま体を頭を肘をぶつけた。]
これで終わりだ!
ぐほっ!!
[だが、負けじとその勢いを利用し巴投げを慣行する]
たぁーっ!!
[だが、どうやらこれで力尽きたようだ。清清しい戦い。まさに青春]
[戦いによって商店街の中心は今や血の池となっていた。
その中で、二人は頭を突き合わせ大の字になって倒れこむ。]
お主、名はなんと言う。
ふっ、お前。
魔力は低いが中々やるな。
[さわやかな汗が額を伝う]
私の名か・・・・・・ そうだな、今は沖田総司と名乗っておこう。
貴様は?
[ケネスはあらかじめ購入しておいた自転車に乗ると、とりあえず商店街に向けて走り始める。
やがて、シャッターが閉まり、異様な雰囲気をかもし出している一角が見えてきた。]
あそこで、殴りあってんのもしかして宗冬か?……
何やってんだよ、あいつは!
― 1day・夜 樹那森林公園南部 発掘調査現場 ―
[マンゴープリンは、舌の上で蕩ける。]
宝具トリシューラ……一度の投擲で三都を破壊せしめたシヴァの三叉の槍。この宝具は、いまだ完全な姿を現す事が出来ないんだ――。
何故ならそれには。
――もっと沢山の魔力が必要なんだ。
[ランサーは、膝を抱えるように俯いた。きらきらと、黒い眸がカンテラの炎を宿す。]
ヒサコが無理をする必要はないんだ。
それに――
これは
[言葉が途絶える。]
― 1day・夜 樹那森林公園南部 発掘調査現場 ―
(世界を滅ぼすための槍。)
[その言葉を告げる事は出来なかった。]
…美味しかったよ。ヒサコ。
[微笑み、久子がテントで眠るのを見届けた。]
私は柳生新陰流、柳生宗冬だ。
そうか沖田総司の名、覚えておこう。
お前さんの出ている映画もあるのかな。今度探してみよう。
では、さらばだ。
[宗冬は、立ち上がろうとした。が、負傷が酷く思うように動けなかった。だが、そんなことがどうでも良いくらいに気持ちが晴れていた。この冬の空気のように、宗冬の心は*澄んでいた。*]
柳生の人間か。
成る程、魔力は低くても腕っ節は強いという事か。
貴様の名、心に刻み付けておこう!!
[去りゆく好敵手と書いてライバルの背中を、いつまでも*見つめていた*]
― 深夜 樹那森林公園南部 発掘調査現場 ―
[テントが揺れ、中から人が出てくる。ランサーだ。]
……。
ヒサコ。
[久子用のテントの外に立ち、囁く。]
ぼくは。
使命を果たさなくてはいけない。
[左目から涙がすぅと零れ落ちた。]
どんなに残酷な事でも
どんなに辛い事でも
王ならば、成さねばならない
[護符に守られたテント。踵を返して、教会へ向かう。]
−教会、セイバーがバーサーカーと戦った前日の深夜−
[覚醒してからまもなく、ようやく意識がはっきりとしてきた]
・・・・・・
[もうすぐこの世界は終わる。
正義を貫くために必要な犠牲達。
今はまだつかの間の平穏を味わっていればいい。
この俺もまた人形種。聖杯に願いを伝えた暁には滅ぶべき種族の悲劇を思い涙も流そう]
スパーン
[なんとか体を動かして戻って来た、宗冬を履いていたサンダルで叩く。いい音がシャッターの下ろされた商店街に響き渡った。]
お前……ありゃあ、感じる魔力から察するにサーヴァントじゃねぇか。
何、素手で遣り合ってんだよ!
何で爽やかに別れてるんだよ!!
刀使えよ!
[そう言うと「相手はたかが小刀、刀を抜くには及ばない、それになかなかいい奴だ」と訳のわからない事を言った。]
ああ、もういいよ!警察とか来る前に帰るぞ!
[と、言うとビデオと漫画の続きがほしいと駄々をこねる。]
あー、もう早く離れないといけないってのに……
あとで買ってやるから!
とりあえず逃げるんだよ!解った?
[そう言うとようやく承知をしたようだ。
もう今は、宗冬の持っている木々が何かも問いただす気力もなかった。
ケネスは自転車に宗冬をのせると、とにかくその場を離れる事にした。]
― 自室 ―
[宗冬に買わされる羽目になった、漫画とビデオを置くと、ケネスは溜息をつく。]
俺は何してんだろ……絶対他のチームはいろいろ情報集めたりしてるはずだよな。
こんな事してる場合じゃないってのに……
[そうつぶやくと、「どうした真殿」と宗冬が無神経に声をかけてくる。
昨日、ビデオ屋で無理矢理出させられた免許証、その名前を見たに違いなかった。]
俺を…俺をその名前で呼ぶな!
俺はケネス・グランドだ!!
[まだ、外の日は高い、だが魔力の消費もあってケネスは疲労感を感じていた。]
少し昼寝でもするか……
[訳の解らない木々を置き、早速ビデオを見始める宗冬を後にして、ケネスは少しソファで*休む事にした。*]
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