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[戻ろうとした所にグレンから声を掛けられて]
予定?ん〜、多分家に少し心配される程度だと思います。
ここのお屋敷の人に言伝でも頼んでおけばいいんじゃないかな〜って。
マンジローさんは別の人と居るみたいです。
さっき通信具から別の人の声が少し聞こえたから。
大丈夫じゃないですかね?
わぁ、また宜しかったら冒険の話など聞かせてください!
修羅場、という奴をくぐって来られたんですね。
……そ、そうなんですか。
でも――それでも、その職を続けていらっしゃるのだから、
きっとギルバートさんは探検がお好きなんですね。
[そして手を振りつつ去っていく相手に頭を下げた]
お休みなさい。
>>107
取替え引換えなのでね? 偶に今宵のように
気に入りが見つかると、嬉しくなってしまうのだよ。
…君と月夜を遊べて嬉しいようにね。
〔望んで連れ出した紫煙の中から、快活な彼の姿がクリアに目に映るようになると…此方は満足げ。マンジローが下にして眠っていた頬へ、僅かに土でもついているのを認めてか指の背で軽く払う仕草。
礼を欠かさずする彼に、気軽にと促す態で葉巻も渡そうと〕
物珍しがられるばかりというのは、堪えるのじゃないかい?
…私は退屈な分、何でも面白がりたいからアキヅキ君から引き出せることは何でも引き出してしまいたいよ。
周りのものは、さて…からかうとすぐ腹を立てる者ばかりでね。
…――うん? …
あっはは、キャンドルライトかね。
時に感慨を託される灯火か、其れは素敵な喩えをしてくれて有難いな。
もっと眺めてくれて構わないが、さて…――これは何かね?
〔間近に表情を移ろわせるマンジローの様子を、此方は祭の屋台で飴でも捻って貰う幼子のような面持ちで見詰めていた。
…ふと、彼の耳朶を食むイヤーカフスへと触れながら尋ね〕
[肩を叩かれ伝えられた言葉に小さく頷いて]
俺が聞いてどうなるって言う物でもないと思うけどさ。
ちゃんと解った上でお前と話したいから、俺。
[ギルバートの事を知り合いのだ、と言うのとは別だとは思っていたけれど]
あぁ、明日、な。
気が変わってなかったら聞かせてくれよ?
おやすみ。
[部屋へと戻る背中をじっと見送って]
[ナサニエルの説明を聞き]
ナサニエルさんとラッセルさん、
マンジローさんが持っているのは全部同じ物なのかな?
魔法具というのは、実に便利な物ですねぇ。
……これならきっと、いつかは馬車酔いの治る道具も出来るはずです。
[ぽつり、と付け足された言葉は力強い]
[続いて部屋に帰ろうとするラッセルに、話しかけてしまったタイミングの悪さを詫びつつ]
そうでしたか、でしたらゆっくりと
此方ではねをのばせますね。良かった。
部屋に戻られるなら途中までご一緒しても良いですか?
私もそろそろ、休もうかなと思っていまして。
[そしてにっこりと微笑むと、ナサニエルに頭を下げる]
[同行を申し出るグレンへ否やがあるわけもなく]
うん、いいですよ。
グレンさんお部屋どの辺ですか?
僕は多分この辺なんですけど…
[また逆さまにしている地図で自分の部屋を指差す]
[グレンの問いかけに少しだけ考えて]
同じだと思うんだけどなぁ?よく見た訳じゃねーからわからねーけど。
便利は便利だよな。でも、あまり頼りすぎもよくねーかも。
馬車酔いの直る、か…出来ると良いなぁ?
でもその前に酔わない馬車、ってのも良いとおもわねぇ?
[それはそれで無茶な話である]
ん?グレンも休むのか?
お休みなー?
[頭を下げるグレンに軽く手を降り返して]
[ナサニエルの「酔わない馬車」との言葉にパッと表情を明るくして]
……それだ!それです!
ハーヴェイさんにお伝えしておきましょう。
[小さくガッツポーズ]
[そしてラッセルの傍へと駆け寄ると、地図が逆さまなことに小さく笑い]
……おや、ふふ。
えーと、私の部屋はですね……あ、大体同じ方向みたいです。
[「良かった」と付け足しながら、広間を*後にするだろう*]
[グレンと一緒に部屋へ戻る途中、至極単純な、物凄い重要なことをふと思い出し]
…今日、晩御飯食べてないですね。皆…。
もし明日グレンさんが都合よかったら、僕グレンさんのあのスープ飲みたいな。あれ、とってもおいしかったから。
[他愛のない話をしながら自分の部屋へと引き取り、そのまま軽く湯を使って夢の国へ直行するだろう*]
[なにやら二人で戻る相談をしているのを笑いながら見つめ。
地図の向きがちょっと気にはなったけれど此処からではよく判らずに]
……迷子になるなよ?
[聞こえないくらいの声でぽつり、と]
取替え引換え…では今日のこの香りも、明日は変わっているかもしれぬのですな。
明日また葉巻を燻らすあなたに近づくのが楽しみでもあり、この香りとは今日でお別れかもしれぬことが残念でもあり…では、今宵のうちに。
[遠慮の無い手をヒューバートの葉巻に伸ばし、ひょいと奪って、私もこの一時をあなたと遊べて楽しいとばかりに、悪戯っぽく笑んで見せる。
頬に伸ばされる指はただきょとんと見詰めていたが、土と思しきを払われると、その様でずっと話していたかと僅かに赤くなった]
こ…心の狭いことで。
お分かりでしょうが私は大人ですから、からかわれたり物珍しがられるくらいでは腹も立ちません。
面白いことも大好きです。
せっかく異国の土を踏んでいるのですから、様々なことを見聞きし、そして試してみねばね…
[では早速と玩具を手にした子の如く輝く瞳で、奪った葉巻を胸いっぱいに吸い込み――目を白黒させて咳き込む]
……っけふ、けほ!
はっ…はは。
…どうやら私には、葉巻を嗜む方の近くで香りを楽しむくらいが丁度良い。
[失礼しましたと返そうとする手が、カフスへと触れるヒューバートの手が耳に届くと同時に葉巻を落とした。
瞬間的に半歩下がった態の、葉巻を無くした手でカフスの耳を押さえて男を見上げる]
し――…失礼を。
葉巻を無駄にしてしまった…どうも、こそばゆがる性質でして。
…これは目覚めたら、耳に付けられていたものです。
なさにえる殿やらっせる殿達も得たらしく、伝えようと思う事が会話のように伝えられまた伝わります。
ぱーてぃーの余興だと思うのですが…不思議な道具だ。
……っと。
あれ?もしかして残ってんの俺だけ?
[今気付いたのかよ]
って、こんな時間かよ。
俺も寝ないと拙いな、これは…。
寝不足の頭で聞く話じゃねーだろうし。
[そういって立ち上がって。
それでも近くに控えていた召使いに]
あ、夜食代わりに何か貰える?
[と尋ねる事は忘れずに。
渡されたパンをしっかり受け取って急ぎ足で部屋へと*戻っていく*]
>>126
…ふむん、そんなところだね?
こうして話している相手も、君ではないのかもしれない。考えてみると、思っていた以上に切ない遊戯であるのだね…此れは。
〔指摘を受けた事柄については、あまり深くは考えていなかったのか幾分気落ちに近い気配を纏う。其れも併し、マンジローの笑みに拭われてにこりと目が疵の如くに細く笑む〕
…一体何処でお休みを――と白状させても良いのかな?
くっく、アキヅキ君の年齢で大人と言われると、私などは立つ瀬がないよ。矢張りかの国に培われた美徳の賜物だろうかね。
――…あ、そんなに深く吸っては…
〔試すという彼の言葉へは、てのひらを見せるように伸べて勧める態に。呼気の大きさを注意喚起しようとした途端に咽返る彼の背を、暫し案じてほとほとと叩き遣り〕
…落着いたかい、広間で飲物を貰おうか。
それであれば、煙をご所望の折には紫煙を辿って
私を探しておくれ――愉しみに待っているから。
>>127
〔月明りの元であれば、広間には既に人影が絶えるらしきも見えるのだろうか。耳朶へ此方の指先が掠めた途端の彼の身動ぎには、此方は僅かに面白そうに笑みを深めて〕
…何、気にしないでおくれ?
礼を失したのはどちらかというと
私のように思うのだからさ。
それでは――くすぐったくないように
気をつけて触らねばならないね。
〔触らないという選択肢は持たない態で、徐に彼が引いた半歩を詰める。上体を被せるように彼の耳元を覗き込み〕
ほう…伝え合う為の魔法具なのだね。
此れもアーヴァイン卿のコレクションか…
ではひとつ、君に倣って試すとしよう?
>>127続き
〔企む笑みを間近に宿すと、擽ったがりのマンジローを逃がさないよう此方の腕の中へ抱き寄せてしまおうとする。
若し其れが叶ったなら、彼の耳朶へ口元を寄せて囁く――〕
――…聞こえているかい。
…アキヅキ君は耳が弱いそうなので、
、私の知らないところで、二人で
彼にあやまちを囁いてはいけないよ…
〔低く説きつける声音をイヤーカフスに届けると、
身体を離してけらけらと陽気に笑う。
やがて落ちた葉巻を拾い上げて躙り消すと、
噎せたマンジローの為の飲物を貰いに広間へ
*向かうのだろう*〕
>>129
退屈などと仰るから、刹那的な一期一会を楽しんでおられるのかと思えば…おや、そうでもない?
[いくらか気落ちして見える姿に眉を寄せるが、すぐにヒューバートの目が細められるのを見れば、ほっと表情を戻す。
咽返りを気遣い背を叩く手を感じながら、申し訳ないと自分の拳で咳を飲み込んだ。
見透かされているような笑みを見れば観念して、肩を竦める]
…白状しましょう。
昨日薔薇園にてお別れしましたが、今日あなたに会うまでの時間、そこで迷っていました。
……広過ぎるのがいかんのです。
どうにか自力で生還を果たした訳ですが、中庭にてひゅうばあと殿に会えて良かった。
付いていけば広間へと、迷う心配も無いと言う訳です。
そうですね、飲み物を…それに、まだ食べていないのだった。良ければ食べ物も。
行きましょうか。
[紫煙を辿って探しておくれとの言葉に、笑んで頷く]
ええ、そうさせて頂きます。
きっとできるでしょう、私は目も耳も、鼻も良いですから。
>>130
そう言って頂けるなら、幸い…。
高価そうなものですから、弁償しろと怒られてはどうしようかと少し案じていたところです。
[こそばゆがった己を見るヒューバートの面白そうな笑みには気恥ずかしかったけども、葉巻のことは気にするなとの言に感謝して目礼する。
伏せた目を上げた頃には詰められ、耳元を覗き込まれていることに、またも足は逃げがちになるが、もう笑われぬようにとその場に留まった]
試す?しかし余り、耳元で喋ら…っ
[離れて耳にすれば心地よい響きの声も、覗き込まれた傍から息と共に吹かれればやはり擽ったい。
身を捩っていると、逃さぬとばかりに腕の中へと寄せられる。
間近に触れる体温に驚く間もなく囁きが、湿った温かさすら伴ってごく近くに、耳元へと――]
…う、あっの……ひゅ、……。
>>131
[武道の心得のある己がその気になったなら或いは突き飛ばすことも可能だったかもしれぬのにそうはせず、ただ相手の胸元を引っ掻くような力無い抵抗。
ヒューバートの声が自分へと向けられたものではないと気付くと、何を言うのかとの興味に負けて、抗いの手はただ擽ったさを耐える握りに変わった]
………。
[低い囁きが伝言を終えて身体を離されると、緊張のあまりそのまま膝が折れそうになるが、どうにか踏ん張る。
自分をそんな状態にした相手が陽気に笑うのを、耳に手を当て呼吸を整えながら見ているだけだった。
近くに在った大きめの背が、広間に向かって小さくなっていく頃になって、ようやく呟ける]
あんな事言わずとも…
…おれをあのように構ってからかうのは、あなただけだというのに。
[は、と息を吐いて顔色も変わっていやせぬかと手の甲で頬を擦ってから、置いて行かれないようにと広間へ向かう*背を追った*]
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