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[あけられたドア、何も知らないようなあどけない顔。
それらがまた自分を苛むが]
少し、聞きたいことがあってな。
邪魔をする。
[断りもなく、部屋の中へ。ラッセルの腕を緊張からから少しきつく掴み、ソファの上へ無理やり座らせた]
っ、痛いって
[腕を掴まれたときに、一瞬よぎったのは恐怖の色。
しかしそれはすぐに消えて、慌てたような声を出す。
赤の弱い抵抗は軽くいなされ、ソファに座らされて]
どうしたの?
[先を行く友人の姿はいつもと変わらず
…否、いつもとは違う気配を纏って]
ギルバート…!
[どこか胸騒ぎがして。
辿り着いた部屋で二人が対峙するのを、ただ、見守る]
[まとめられた荷物を一瞥する。彼がここから出て行こうとしたのは一目瞭然で。
ちり、と焼け付くような喉から、声を絞り出す。
恐らく感情が抑えきれず、逆に顔は青ざめて無表情となり]
…今日、ステラを殺した…。
彼女は人狼だった。
仲間がいると、言っていた。
ローズもハーヴェイも、人狼ではない。
…なら、お前に聞きたい。
お前は、狼、か?
人を殺す、人狼なのか?
[声は 震えていた]
[そこにある姿はいつもと変わらずどこか弱く、儚げで。
戸惑うように揺れる赤を見つめ]
………
[ギルバートが、これから行うだろう事を息を呑んで見守る]
……彼がそうでなければいい…
ギルバートもためにも……
[祈るような言葉は、誰にも聞こえないだろう]
ステラさんが?
[赤の、小さな口唇は、そう言葉をつむいだ。
それから、青い顔の彼に、そっと手を伸ばす。]
大丈夫? 真っ青だよ。
…ぼくが、そうだと、ギルバートさんは思うの?
[質問に回答ではなく、返すのは質問]
思ってるんだね…?
[伸ばされ、触れられた手に少しだけ、目を見開き]
俺は親友を疑えない。
ローズが人狼なら自分が殺したアーヴァインへあの悲しみ方はありえない。
違うと言わないのか?
…言ってくれないのか…?
[震える声は今にも崩れてしまいそうで]
…手を。
[掴んだままの腕から手を無理やり引き上げると、そこにナイフを走らせた。
無意識の迷いからか、ステラほどの力はいれず]
[ギルバートの言葉と、ラッセルの声。
問い返すそれに思わず言葉が零れる]
……ラッセル、君は……
[問い返すその様子に、不安が募って]
……君は……
[それだけを繰り返し、ただ、呟く]
[薄っすらとにじむ血に当てるのは穢れを嫌う銀の針]
…そん…な…
[瞬間。
力の抜けた手より落ちるのは銀色のナイフと
先程まで同様の銀を持っていたはずの黒い針]
[ラッセルの手に走る朱に、ほんの一瞬息を呑み目を逸らし。
だけど
見届けなければいけない、と]
……ギルバート……
[友人の行動を見つめる
結果は、分かっているような気がした]
…そうかなぁ。
好きな人だから殺すって言うのもあるって、きいたけど。
[首を傾げて。
声の震える様子に、困った顔を。
しかし、無理やりに引き上げられた腕。そして彼が持つナイフを見て、目が、見えている目が見開かれ、その光景を映す。]
っ…やだっ…!
[しかし体はその恐怖からか固まり]
[怯えた顔に、手を添え、優しく宥めるように、撫ぜた]
お前が…人狼…だったんだな…
マスターや…他の連中を…殺した…
[ただ、ぎゅ、とその小さな体を抱きしめて。
まるで、少しでも恐怖をぬぐってやろうとするかのように]
[ラッセルは人狼だった。
だけど、それとわかった今でも、友人は愛しい物に触れるように彼を抱いて]
……ギルバート。
[掛ける言葉は途切れて
一番辛いのは、彼自身だと
何も出来ぬ自分に俯いて]
[見守る光景は、どこか違う世界のようで。
ギルバートも、ラッセルも、どこか違う所に行ってしまう気がして。
それでも
二人の時間を邪魔することは...には出来なくて。
ただ、見守る
運命の行方を]
や、だ。
痛いの、しない、で…っ
[かたかたと、震えて。
その体は小さく。
突然、傷を負わされたせいか]
なんでも、するから…なんでもするから。
お父さんの、も、お兄さんのも、なんでも…っ
[まるで、子供に戻ったように。]
…っ、お母さんの、かわりになるから…っ
[小さな、恐怖のままの言葉が口走られて]
[子供のように震えるラッセルをただ、優しく抱きしめるのみ。
あやすように背を叩くと]
大丈夫だ。もう何もしなくていい。
しなくて、いいんだ。
[ふいに、ラッセルの嘆く声
謝罪と、懇願と
きっと、彼自身も他とは違う自分に悩んでいたに違いないのだ。
だけど、彼に掛けるべき言葉も今は持たず]
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