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江原様ァ。
…お願いがあります。
[お願いしてばかりだ、と思い乍ら]
夜桜さんに仕事をして戴く、ほんの暫しの間、あたしの影を縛っていただきたいのです。誰も殺さぬ様、浅ましく成り果てずに済む様に。
…ただ、一番恐ろしいのは。
生きて戴きたいはずの、江原様を。
江原──…健、と言う人間を、あたしが…………。
[言葉に詰まる。]
―天賀谷自室
これは、報いか!?
「――切ったじゃないか。」
大勢の人の命を研究のために捧げた――
――否
犠牲あればこそ、その上に成果を求めずして――
どうして彼らが報われよう
―天賀谷自室
翠さん……
望月君――
[二人へ向けられた眼差しは眩しげに細められていた。]
生きてここを。
そして、私に機会があるなら見せてくれ。
君たちの幸せな姿を。
…………。
[無言で頷く。]
大好きだよ。
[その一言ともに、江原の周囲の空気が緊張し始める。
彼の中の力強い脈動が伝わっているのだ。]
[さつきの背から、何か憑き物が離れて行くような感触があった]
『目……を…………?
嗚呼……暗い……見えぬ……
何処だ、何処へ行けば良い……?
教えて呉れ、来海……』
[江原の胸に顔をうずめる。]
──…大好き。
[子どもの様に純粋なままだ、と思う。
それなのに、江原は鬼であったのか。]
あたしもあなたが愛しい。
…有り難うございます。
『嗚呼……だが、お前は……
そう云って呉れるのか……共に、
共に行こう…………と』
[声には穏やかな調子が混じり、何処か安心した様な響きがあった。やがて彼の声は空間の中に消えて*いった*]
[さつきの声に]
娘よ、天賀谷の娘よ。
我々が犯した過ちを繰り返すな。
お前が歩もうとしている道は、熱い砂でできていて、我々が歩んだ道によく似ている。
その道は滅びへと通じている。
―天賀谷自室
[夜桜に影を見られた望月青年はそうではないと、確信があった。
江原青年の誇り高い横顔を思い出す。
――彼もおそらくは違うのだろう。
ならば――]
望月君、翠さんには一刻もここから出てもらわなければならない。
私のすることは、一つだ――。
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