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[ネリーは周辺の人々に挨拶をしつつ、隅のほうで小さくなっていた。人々が会話を交し合う。
そのなかにいろいろなヒントが隠されているような気がする。
ステラのウェンディがリックを抱えていたという話。あれはまぎれもなくウェンディだった。しかもそのウェンディをギルが……
さらにヒューバートの声。あらためて聞くと聞き覚えがあるような…ないような…]
ウェンディが?
[ステラから耳にした話はマーティンから聞いたリックの最期よりずっと具体的な話で、私はしばし絶句した。]
……ああ、そうだ。
…エイヴァリー…先生。
[ステラの腕をそっと取り、少しだけ話の輪の外側へ連れ出す]
忘れないうちに。
落とし物を拾って預かってたんだ。
君にとって大事なものだろう?
[そう言うと、彼女にカードケースを返した]
[ヒューバートの姿を見、一瞬目を細めたが一礼し]
先生…ご心配をおかけしました。
少し家に忘れ物をしてたので…
[無難な言い訳をし、ステラのいう「噂」へは驚いたように]
…ウェンディが?あの小さなウェンディがリックを抱えて?
[信じられぬというように聞き返す]
[ノックはされたけれど、人が入ってくる様子もなくて]
…?
[重たいからだを寝台から下ろせば雑然と人の集まる店へとネグリジェのまま姿を見せる。
いつもの彼女であれば有り得ないようなことだったが]
[自分の反応にステラが僅かに戸惑っているのを感じ取り]
あ、いえ、最近おかしな事ばかり起きるので、
何か少しでも手懸りになればと……。
[言い訳するように続けたが]
え……、ウェンディが───?
[返って来た話の内容に、呆然と言葉を失った。]
[顔をそらすかのようなソフィーに少し困ったように]
まだ調子悪いんじゃないんですか?
倒れていたんですから大事にしないと…
お父様もいるんですし。
[ナサニエルの言葉に、正直自分もそう思ってしまいたいという願望を乗せて]
そうよ…ね、何処かのホラー映画じゃあるまいし…
[力なく笑い、バートに腕を引っ張られたわたしは、導かれるままに少しだけ話の席から身を外す。
彼から差し出されたのは、なくしたはずのカードケース。
でも何故これを彼が持っているの?]
あっ…ありがとうございます…バート…いえ、バンクロフトさん。何処で無くしたのか見当つかなくて…。ずっと探して居たんです。
[一瞬だけ垣間見えそうになった昔の顔。でもわたしは必死に隠して。教師としての振る舞いを崩さずケースを受け取り礼を述べた。]
何だかなァ………
[先ほどから煙草が吸えない苛立ちを覚えながら、頭をぼりぼりと掻き、ナサニエルは呟く。]
雑貨屋はめちゃめちゃだし、医者ン家やアーヴァインの家は燃えちまうし、おまけにリックはウェンディにさらわれて行方不明……。
………無茶苦茶にも程があるな。
ニーナ、その……元気……?
[ネリーはニーナに声をかけた。ニーナがこの短期間のうちに何があったかは知らない。けれどもどこかニーナが可哀想な気がしてならず、声をかけずにはいられなかった。]
―雑貨屋―
…伯父様…?
[ことんと首をかしげる。
普段より幾分幼い仕草。
じっとヒューバートの深い色の瞳をみて]
…ねぇ、伯父様……兄さん、どこ?
兄さん、また、私置いてどこか、いっちゃった…?
[青の瞳は涙の膜がうっすらとはって]
いや、いいんだ。
[私はステラに微笑みかける。このカードケースが落ちていたのは、この場所だった。ネリーの幽閉。それはもう、随分前のことに思われたが。彼女は何かを知っているのだろうか。
視線が絡んだのはほんの束の間のこと。
私は、いずれ話をする機会があることを願いつつ、話の輪に戻る彼女を見送った]
[町に現在残っている人が一度にこれだけ集まったのは、珍しいことではなかっただろうか。
私は、全員の姿を眺める。一人の男に目が留まった。]
ナッシュ。
ナサニエル――サイソン
[今は、メラーズという姓を名乗っていただろうか。エリザが綴り、シャーロットが遺した日記はまだ目を通してはいない。
だが、そこには私にとって重要ななにかが存在するような気がしていた。
いずれ――
その裏側を知る機会はあるだろうか]
[わたしはバートの声につられるように視線を動かす。そこには寝間着姿のニーナの姿が映った。
図書館でよく顔を合わせていた彼女の姿は、憔悴しているように見えた。
でも、わたしには大丈夫?という言葉はなぜか投げかけられない…。]
[視線を逸らすように動かすと、今度はギルバートにしなだれかかっているローズの姿が映った。しかしわたしは眉一つ動かさず彼女から視線を外し、辺りを見渡す。
嗚呼、わたしが聞いた話が嘘であってほしいと、切に願いながら――]
[僅かに苛立っているナサニエルの様子に]
そうですね……。
不可解な事が多すぎて、
何か非現実的な世界に迷い込んでしまったような──。
[遠慮がちに感想を述べた。]
……兄さん?
[ニーナの言葉に、かすかに戸惑いながら、彼女の元に歩み寄る。
心配ない。
心配ないよ。
そう言って、軽く肩を抱いた。
そういえば、ニーナはここを出る時にも、“兄さん”と言っていたことを思い出す。
“兄さん”……それは誰のことなのだろうか。]
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