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ユーイン……ではないのだとしたら。
[近付いてくる人影から目を離さぬまま、男は書斎の窓を開け、人影に話しかける。]
………あんたは、誰だ?
[ぽた、ぽた、と。
実際そんな音は耳には届かないはずなのに、そんな不快な音が鼓膜を震わせ、そしてニーナ自身に恐怖を与える。
後ろへとおびえたようにずり下がったけれど、間もなく背中に当たる棚の硬さに眉をひそめ、そしてうめく]
何、で。
なんで、こんなところに、犬が。
[別に犬が苦手と言うわけではない。
しかし、犬の異様さは恐怖を与えるに十分な存在で]
[始めの内は複雑なデザインを避け、シンプルなスーツばかりを注文するなど、未熟なソフィーの成長を待つかのように根気強く付き合いを続けてくれ、時には芸術家としてアドバイスをくれさえした。
ソフィーが独学で婦人もののドレスデザインを始めると、娘のシャーロットを伴って店を訪れるようになった。
シャーロットは美しい容姿に見合った素直で人懐こい性格をしており、人見知りがちなソフィーともすぐに打ち解け、ソフィーは彼女からもまた、多くのインスピレーションを授かった。
結果、彼と彼の娘の存在は、金銭面のみならず精神両でも密かにソフィーを支えてくれる事となった。
恐らく彼がいなければ店と自宅を維持する事も難しかったであろうから、父子二人の面倒を見る言ってくれた叔父の申し出を断ってこの家に留まったソフィーは、ヒューバートには感謝してもしきれない恩を感じているのだった。]
[体内で蠢くローズの指先をきつくきつく咥えて。
わたしは恍惚の扉を押し広げる。
広がる眩しい光。その先に居るのは――]
あ…ローズ…わたし…もう…――
[指が甘く痺れる。流れ出る彼女の体液で蕩けてしまいそうに。お願い、達して?恍惚の海に二人で溺れましょうよ…
私の愛しい…――]
…ハーヴェイ。
…ハーヴェイ…ドナヒュー…。
[問いかけられれば答える。短く名だけを告げた。
苗字は聞こえたか聞こえなかったか、かすれたような小さい声。
最近の生活不安定さと疲労、そして今も殆ど眠っていない頭で、彼に近づくのが危険なのかどうなのか、まるで判断がつかない]
…ナサニエル、さんでしょう?
[念の為もう一度家中を見て回った後、サイドに編み込みのあるチョコレートブラウンのハーフブーツを履いて玄関を出る。
父が戻って来る可能性を考え、鍵は掛けないでおいた。
それから工房に入り、ハンガーからプレス済みの古典的なデザインのスーツとドレスを一着ずつ降ろすと、丁寧に畳んで、水を弾く大きなエナメルバッグに入れて、肩に担いだ。]
[じりじりと、まるでその犬は女を追い詰めることを楽しむかのようにゆっくりゆっくり、一歩ずつ間を縮める。
所詮は犬の一歩。
けれど、その小さな歩みはニーナの神経をじわじわと確かに蝕んでいた。
強姦されたあとのそのあしでは、逃げ切れないとそんな予感がしていた]
…いや、こないで…。
[別に犬は苦手と言うわけではなかった。
けれど、それが狂った犬であるなら話は別だった。
かたかたと歯の根が不協和音を奏でる。
やがて犬は涎をたらか裾の口元をニイと緩めれば間合いを一度につめようと四肢の回転数を一気に上げた]
いやぁぁぁぁ………っ!
[その悲鳴は、黒い肌の男に犯されたその瞬間に似て]
ハーヴェイ………?
[不意に脳の片隅を刺激する言葉のリズム。「あの」ユーインと同じ姿形をした、分身のような青年。「ヒュー…」という独特の音が、さらにナサニエルの脳を刺激する。
だが、その雰囲気はユーインとは明らかに違う――ユーインが「赤い光」ならば、この青年の放つ雰囲気は「青白い影」といったところか――
青年の目はひどく虚ろで、全身が疲労感の縄に縛られているようだった。その姿を見て、ナサニエルは眉をしかめた。]
ああ。確かに俺はナサニエル……ナサニエル・メラーズだが……
あんた、大丈夫か……?
―車内―
今日はソフィーは家にいるだろうか。
誕生日だったな……
[鞄の中には、ささやかではあったが彼女へのプレゼントを忍ばせてあった。娘を“送った”帰りにそろそろ仕立て屋に挨拶に伺いたいと考えていたのだ]
Joshua fit the battle of Jericho, Jericho, Jericho,
Joshua fit the battle of Jericho
and the walls came tumbling down.
[ご満悦の表情で、黒人の中で有名かつ
意味のある歌を、熱唱する。]
You may talk about your king of Gideon,
you may talk about your man of Saul,
there's none like good old Joshua
at the battle of Jericho.
ハーハッハッハッハッハッハッハッハ!!
[ぐっすりと。今日は、ぐっすりと眠れると思った。]
[工房に鍵を掛け、空を見上げる。
風は雨の香りを残し、消えきらない灰色の雲が視界に移った。]
……今は晴れているけど、また降るかしら…?
[小さく呟き、一旦玄関に戻る。
空色の傘を手に取ると、バンクロフト家を目指して歩き出した。]
──自宅→バンクロフト家──
[……女の悲鳴が激しく耳を打った。]
[それは、すぐ近くで……と言っても「彼の感覚で」の話ではあるが……響き渡った。
一瞬彼はそちらに気を取られ、振り向いた隙にウェンディは闇の中を走り去った。]
…何が…?
[大丈夫か、と問われ、初めて自分の不調を自覚する。
気が付けば酷い頭痛が蘇った]
……多分……駄目かも……。
[眩暈がする。何故?
何か、それもとんでもなく嫌なことを思い出しそうな、そんな予感がした。けれども]
…ごめんなさい…水……貰っていいですか?
それか…少しだけ…休ませて…
[ちょうどすれ違ったものか、仕立て屋には人の気配がなかった。
私は、一旦自宅へと車を向け、意外にもそこに至る途上で彼女を見いだしていた。]
やあ。ソフィー。
ちょうどよかった。
君に会いに店を訪れたとこだったんだ。
[そう云って声をかけた]
[遠ざかっていくウェンディのほっそりとした背に舌打ちして、彼は悲鳴の上がった方へと走った。]
[ウェンディの目指していたのはおそらくは自分の家、そしてここは彼女の家に程近い。]
[たすけて、と誰かの名前に縋る声はただの空気になって消える。
部屋の外に一瞬なりともウェンディの毛倍が、そしてギルバートの気配があることも気づかずにただ強く強く目を閉じた]
[イアンは熟練した腕前の仕立て職人だった。その仕事ぶりはどの部分をとっても一切の妥協はなく、彼から受け取る皺や偏りの一片たりとも見あたらず仕上がったスーツは彼の仕事に対する姿勢そのままに凛とした佇まいさえあった。
イアンの陥った心の疾恙を痛惜する気持ちが強かったのは、そうした他に得難い技倆を惜しんでの気持ちが強かった。
もう一つは、云うまでもなくソフィーのことだ。
ソフィーはひたむきな姿勢で仕事を身につけ、働けなくなったイアンの代わりに店をよく支えていた。父に似て仕事に完璧さを求めるところがあった故か、彼女に問うといつも彼女の自分自身の仕事ぶりに対する自己評価は控えめだった。
しかし、彼女の仕事ぶりにはイアンにはまたない秀でた美点があった。]
……………おい。
いや、分かった。少し待ってろ。
[そこでようやく、男は自分の性器をズボンの中にしまいこむ。書斎の窓を閉め、外に出る。
ハーヴェイと名乗る青年の身体を背負うと、再び家の中に入る。そして数時間前にギルバートとの「戦い」を繰り広げた2階の寝室へと青年を運んだ。]
ハーハッハッハッハッハッハッハッハッハ!!
ハピネス感じてるよ。あの子、グルーヴ生んでるだろうね。
[ニタニタしながら、犬の顔を舐める。]
よーしよしよしよしよし…。
No music, no life.ニーナちゃんの悲鳴は、
今宵最高の音楽。想像するだけで、ハピネス感じる。
最高だ。今の生活は、最高に最高にハッピーだぁぁぁ!
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