情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
[唸る万次郎を見て、遥月は妖しい笑みを浮かべる。]
……ふふっ。
犬を嫌う万次郎様が、犬のごとく威嚇為さるのですか?
[両手をそっと万次郎の顔に当て、白い指先を下ろす。双のこめかみを走り、顎で二つの指先が出会い、再び離れて首筋を走る。]
嗚呼、この肌……いつぞや触れたこの感触が、忘れ難くて恋しくて……。
嗚呼、このまま、貴方様を食ろうてしまいたい……。
[至近距離で吐息を漏らし、万次郎に口付ける。]
ああああああああああああっ!!!
[上がる悲鳴は女人の如く]
[頽れし姿はゆぅらり揺らぎ]
[ばさり広がる茶の髪長く]
[纏う衣は薄紅単]
[はらりはらはら雫落とすは]
[身の丈四尺の小さき少女]
―――ッ…!!
[深く深く突き刺さる
墨刻まれた腕痛む
にいと笑みを浮かべると]
―――ああ、
俺も同じさあ、相棒。
お前と呑む酒ぁ旨かったぜえ。
また、呑もうさあ。
[掻き抱くようになお深く―――]
[ギッと音がしそうなほどにきつく遥月を睨みつけ]
我は犬を嫌うている訳ではない。
あのわっぱの存在が赦せぬ…―――!!
[――――ぞくり――――
触れてくる指先に戦慄を覚え、喉仏は上下した。
それでも抗う気概はあるようで黒い靄を発し
己もろとも月を包み込んで。
闇の中]
裏切り者め、何をするとい…―――う、ん――!?
[眼を見開き、何が起こったのか把握するのに暫し。
わずかに動く左の肘から上で相手の胸元を押し返そうと]
…ッ、……。
[遥月と万次郎、遠くで感じる紅い気蒼い気…
死気が漂うこの場所で、ぼんやりと脳裏に浮ぶのは
あの、皆で笑って酒を飲んでいた、あの夜。
翠と白の少女達に華をやり。
猫と喧嘩し、琥珀色の華の香に咽せ小さな紅い少女の音に少し頭痛を覚えても、楽しかった、筈]
…僕は…ヒト…ではこの体は誰の物…?
こんな体は、誰のもの?
これは夢?なら僕はどこにいるの…
目が覚めたら、また一人…?
わからない、一人じゃわからないよ…
手を差し伸べてもらったら、泣きそうになるのに
なんで僕はこんなに殺してるの…
[何やらとまた気がふれたように、焦点の合わぬ目で
遥月と万次郎を見つめながら、涙一筋、ふっと意識を手放して。夜斗は主人をただ守るように包み込む]
[燕は赤鬼に緋散らす]
[鋭き爪は青鬼深く突き刺す]
[身動がず] [瞬かず] [魅入る]
[赤と黒] [混じり伝い] [零れ]
[青鬼の胸に爪] [赤鬼の腕に墨]
[互いに笑んでまた酒を呑もうと謂う]
[深く、深く、体貫く赤鬼の腕]
は…ぜよ。
[口から毀れる墨と共に紡がれる言の葉。
赤の腕に刻まれた墨は内から肌を喰い破り
――けれども浅く、魂どころか腕を奪う力もなく
ただ皮膚裂き血飛沫上げるだけ]
あぁ――
届かぬ…か。
[墨の血濡れて赤の血濡れて、
墨吐き、藍の目光失せて。
それでもからり空仰ぎ笑う顔の清清しさよ]
[ぐちゃ、と狼に噛み付かれた傷が広がり
遥月の胸元に血の染みをつくる。
じわり じわり...
染みは徐々に大きくなり。
それにつれて、抵抗も徐々に薄れ
木の幹を背に凭れ。
憎しみの炎を燃やしていた瞳も虚ろになりかける]
………―――…―――。
[苦しげに眉を寄せたりと、抗う動きはあるものの
力なく、それに及ばず。]
[万次郎の唇を己の舌で掻き分け、彼の舌を無理やり絡ませ、その唾液を貪る。]
……っ、ふ……ふふ……っ……
[長い、長い、口付け。
唇の両端からは誰のものかと区別の付かぬ唾液が溢れ出し、だらりと零れ落ちる。
黒い闇の霧と、唇から肌から染みる生暖かい水蒸気を発し――]
……嗚呼、うぶな御方……
[遥月は半開きになった視線で万次郎を見やり、己の掌を万次郎の胸元にそっと這わせる。]
……想像どおりの、粗い感触……逞しくて、絞まった肌……。太陽を浴びぬ者なら、こうはなりますまい……
[その掌を、更に下へと。]
[零るる雫は薄紅濡らす。
伝いて落ちて裾をも濡らす]
[なれども夢幻の身に在らば
決して地には落ちられず]
空…っ、そら、そらぁ…っ!
[繰り返し 繰り返し]
[過去に喪いし人を呼ぶ]
[視界は過去に奪われて]
[今は何も見えぬまま]
[羽を休める揚羽蝶]
[一撫でしてから右手を抜いて]
[泉をあがれば水乾かして]
[カラリコロリ][下駄鳴らし]
[月を見上げて*風と歩む*]
[青鬼に深く刺さる]
[赤鬼の腕に緋が迸る]
[空仰ぎからり笑う青鬼]
[藍の双眸光失うも]
[其の面は清清しく]
[晴れ渡る空の様か]
[互い違いの双眸]
[瞬き] [すぃと眇め]
[くるうり] [番傘回す]
[ぼたぼたと緋色が黒と交わり落ちる。
爆ぜた残滓が煤たなびかせ
光を喪う藍の眼を
金の瞳を細めて見つめ]
―――また会おうさあ。相棒。
[ざぐり、と腕を引き抜いた。
ずたずたとなった其の腕の
痛みなど感じぬようで]
愉しかったぜえ。
[身体を支えた其のままに
笑みを浮かべて囁いた]
ふ、……!!
[すでに月のペース。黒い靄も月を包み込む事しか出来ず
抗う事には及ばない]
な、ッなにを――――!!!
[叫んだのが最期、月のなすがまま黒い靄は*消え失せて*]
[赤鬼の言葉届くかうすら笑んで]
[するり、墨濡れの手は、何かを描きかけて]
[抜かれた腕、噴き上がる墨色、赤を汚して。
舞う様は霞のようか、描きかけた手はそのまま落ちて。
赤鬼に凭れそれきり動くことは無い。
燕はついと孤を描き、
月光に はらはら ひらひらり
*崩れて解けた煤の花*]
[赤鬼の言の葉] [青鬼薄ら笑み]
[墨濡れの手] [描き掛けに落ちて]
[月夜に舞う燕] [煤の華と成り散る]
[地に降り立ち] [くるうり] [番傘回し]
[赤と黒に濡れた赤鬼] [見詰め] [ニィと笑み]
お疲れさンだヨゥ。
[血の気を失った故か否か、万次郎の身体はズルリと崩れ落ちた。]
………ふふ。
嗚呼……いい眺め。
[万次郎の袴を結ぶ紐に手を掛け、その中に白い指を滑り込ませる。]
万次郎様、貴方様が女人と添い寝た記憶については問いませぬが……稚児遊びは初めてでしょう?ならばわたくしの為すがままに……。男の手管で喰い尽くされるのも、悪くないものやもしれませぬ……
[指先は万次郎の中に入り込み、その肉棒を取り出した。紅の唇、その奥から出る舌で舐め回す。]
……呼吸が、荒い……
嗚呼、万次郎様……わたくしが憎たらしいと言わんばかりのその瞳……
わたくしが男だから?
わたくしが裏切り者だから?
……其の目をしながら、この態は……ふふっ……
[指先に絡む液体を、舌で舐め、転がす。]
嗚呼、喰児の勝ちさァ。
おめでとうとでも謂おうかィ。
[しゃなりしゃなり] [赤鬼へと歩み寄り] [小首傾げ]
茄子の兄さんの目玉ひとつ貰って好いかえ?
なンなら甘露な魂もお呉れかえ?
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新