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[...はギルとともに広間へ。ここにくればあの2人ともきっと落ち合えるはず。
使用人とはすれ違わなかったが、おそらく気取られている。急ぐ必要がありそうだ。少し苛苛とはき捨てる]
2人とも…どこで何をしてやがる…
[無言でナサニエルの話を聞きながら広間へと歩き。
不意に受けた口付けと、言葉。
暫く悩んだ末に、漸く口を開いた]
…俺は、さ。傭兵だから何もかもが金次第なんだよ。
んでもって、遂行の為なら結構何だってやることになる。
ついこないだまで仲間だったヤツだろうが、殺すことになったりもした。躊躇う暇もねぇ。
躊躇ったら俺が殺される…仲間だったヤツに。
だから…特別な感情全部、捨てようとしてた。
実際捨て切ってたよ、ここに来るまでは、さ。
[浮かぶ笑みは苦笑のような、自嘲の色]
不覚だぜ、こんなに大切になっちまうなんて。
全員無事にここから出たいとか思っちまうなんて。
…ずっと、一緒に居たいって思うヤツが出来ちまうなんて。
[此方を見るナサニエルの頬に口付けを返して]
…嫌だって言ってももう離れてやんねぇよ。
覚悟しろよな?
[くく、と笑う。楽しげに]
……ラッセルは若しかして、連れて行かれてたか?
[首を傾げ]
そうだな。
じゃあ……行こうか。
[服を着て、立ち上がった彼の手を取る]
……無理せず、つかまってろ。
[...は広間へ入ってきた2人を確認し、更にハーヴェイの首筋に目立つ紅を見つけると何かいいたそうにため息をついたが]
…わかってると思うが…脱出口を見つけた。
気を使われたら…逆にこっちが恐縮しちゃいます。
それに…求めることも出来なくなるでしょう?
[そっと囁いて]
[広間の中へと足を運んだ。]
[何時も使用人や召使の一人は居るだろう広間。
何故か今日は一人もおらず]
待つしかねぇ、か。
[誰か居れば居所も聞けただろうに、とぼやいて]
[其処へ、聞き覚えのある声]
よっす。
何だ、二人一緒だったのかよ?
[ケネスとハーヴェイの様子に小さく笑った]
正確には見合い会場までの隠し扉だな。
実は屋敷以降の逃げ道はクインジーと協力することになっているが、バラバラになると面倒だし途中に仕掛けもかなりある。
どうも使用人どもには感づかれてるようだから、早々にお暇することにしようぜ?
[囁かれた言葉に、小さく笑って]
脱出口ね、お疲れさん。
すごいもんだな。
……まあ、其処まで警戒はされないだろうさ。
[口元をゆがめ]
そうだな。早めにお暇しようぜ
ということで、俺についてきてもらいたい。
道順と暗号と入り組んでるから少し面倒なんだ。
それじゃ、行こう。離れるなよ?
[...は一昨日念入りに下見をした仕掛けを次々に解いていくと、暗い地下道へ。その道は他の地下道とは違い整備はされていない。放置された道のようだ]
ついた。ここだ。クインジーたちも向こう側に居る筈だ、合流したらさっさとおさらばする。
おいていかれるなよ?
[とりあえず、アーヴァインの指に嵌っていた目当ての指輪を抜き取り、]
悪いが残りのチョーカーとイアリングの保管場所まで一緒に来て貰おうか。爺さんも一緒にな。
[とアーヴァインに笑いかけ]
ボウヤたちはそこで伸びてる奴を牢ん中に放り込んでくれるか。
それが済んだら一緒に行こう。ここを出るんだ。
わかった。そっちだな。
[ナサニエルの後をおいつつ]
[気を使われたくないといわれたのは、わかるけれど。]
[矢張りハーヴェイを気にして。]
[...は奇妙な暗号で書かれた「見合い会場従業員通路」の鍵を取り出すと、一気にまわした。
とても重い鍵だったけれども、何とか一回転させると、とても重い、しかけが回る音がした]
向こう側の連中、いるか?
出て来い、行くぞ!?
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