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ネリー、さん?
[広間に残り、廊下を見つめていたネリーが何事か呟くのに視線を向け]
大丈夫ですか?
[傍に寄り、汗だくであることに気付けばハンカチを取り出して拭いてあげようと]
[1階を探しても見当たらず。
広間へと戻ろうとして俄かに騒がしいのに慌てて顔を出すと]
……どうか、したんですか?
ナサニエルさんとナイジェルさんは……?
[居た人が、居ない。
シャーロットを探しにいったのか。]
知らないなら。教えてあげ……た、かった。
[は、と苦しげに息を零し、菫の少女を見つめ]
そっ、か。
わたし、そんなに、ナイジェルのこと
苦しめちゃった、んだ――
……ごめん、ね、ナイジェル。
[弱く微笑む。
――“ナイジェルの為に、死んで?”
彼女の言葉、振り翳されたナイフ。
それでも、微笑んだ。]
セシリア――有り難う。
わたしが、ナイジェルを憎んでしまう前に
断ち切ってくれるんだね。――嗚呼、良かった。
[どすん。
鈍い音。
そのナイフは自らに致命傷を、与えているのだろう。
薄れゆく意識の中、す、と手を伸ばす。]
……わたしは。
ナイジェル、セシリア――
あなたのことが、……大好きだよ。
[頬に触れようとした手は、届くことは 無く。
少女はその場に、崩れ落ちた。]
[――わたしを、……ころすの。
薄青のワンピースごと深く傷つけられたシャーロットが、呟くように洩らした言葉に我に返る]
ああ…止めろ、止めろよナイジェル…っ
好きなんだろう?
シャーロットのこと、一晩中、泣きそうな顔で探すほど…
…大好きなんだろ?元、に…
[―――、来ないで。
呪文のように頭に響く言葉に、足はその場へ張り付けられて。
振り絞った声はナイジェルには届かない。
振り上げられた腕が――]
お願い、こっちに来ない、で…
[はっとネリーは目線が普段の姿になった。
気がつけばステラがハンカチをネリーに当てている。 腰が抜ける程ではなかったが、ネリーは大きく脱力していた。そして思わず発してしまった言葉を思い、過去の自分を刹那思い起こしてしまう。]
ああ、私…ステラさん。
>>442
[ネリーは自分が発してしまった言葉に困惑していた。かつての自分に重ねてしまったらしい。]
だ、大丈夫、大丈夫よ…
[ネリーはまるで自分に言い聞かせるように口を開いた。]
[背後の気配に微か身を竦めるも腕の勢いは止まらず、煌く白銀の刃は青の少女の胸へと吸い込まれて、微笑む青の少女を見詰め泣き出しそうな侭に微笑むは果たしてどちらなのか]
………
[崩れ落ちる青の少女を抱き寄せ、伸ばされる途中で落ちていく手をそっと掴み、其の耳元に唇を寄せ囁かれた言の葉に音はあったのか――]
「シャーロット、シャーロット、シャーロット」
[肩を震わせ青の少女を抱き締めて唇だけが名を紡ぐ]
[はらはら]
[はらはら]
[零れ落ちる雫は頬を濡らすあかに染まってあかいか]
――戻って…く、
[迫り来る死を前にそれを与える者に微笑んで見せたシャーロット。
揺れる瞳を見開いて戻ったナイジェルの手はそれでも止まらない。
振り下ろされ、美しく笑んだままの彼女の胸に飲み込まれていく刃
伸ばした女の手はナイジェルの頬には届かずに、最期に少女を好きと言って――崩れ落ちていった。
...はぺたり、膝を折り]
そんな。そんな…
シャーロット……!
[意識ははっきりしている。
自分が今何をしたのかもはっきりと覚えている。
ステラがネリーをソファに促した。]
あ、ありがとう。
[緊張感からなのか、ネリーの髪は少し濡れていた。]
「シャーロット、シャーロット、シャーロット....」
[呼ぶ声は無く]
[返す声も無く]
[はらはら]
[はらはら]
[青の少女に降り注ぐ]
[菫の少女のあかい涙...]
[そうか。]
[いつも希っていた死とは、こういうものなのか。]
[嗚呼。]
[間違っていた。]
[死んでしまったらもう。]
[大切な人を守ることも出来ない。]
[“シャーロット”]
[聲が聞こえた。]
[誰のものか。]
[とても愛しい聲。]
[心が身体に反映されることはなく]
[色の無い瞳。]
[それでも、その眸は細められていて]
[悔いはあれど。最期が幸せだったことを物語る。]
[たった一つの悔いは――……]
[――嗚呼。愛しい人を、護り抜けなかった]
[少女の懐から転がり落ちたのは
聖母を模った硝子細工。
床に落ちて。――聖母は緋く染められた]
[青の少女の顔を覗けばぼやける視界の向こうで其の表情は柔らか]
「シャーロット....」
[繋いだ手をそっと自身の頬に寄せ]
[大好きとその名を呼ばれた女を殺した少女と、
殺した少女を微笑みの瞳に映して死んで行った女――
…こんな時なのに。
青の女に降り注ぐ少女のあかい涙をナサニエルは美しいと思った]
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