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………んー、殺してしまったこともなんだが、
へレンガ、俺が勘付くまでに、自分の仲間を手にかけ続けてたことがすごく辛そうだったんだ。
辻褄合わないんだけどな、あの子の手が血で汚れる前に、俺が気づいてやってたら、俺は、彼女の代わりに、殺し続けてたのかもしれない。
[改めて思う。翠に向かって「肩代わりをしたい」と言ったのは、恐らくは、ヘレンと同じ思いをさせたくなかったからなのだろう。
結局自分は何もできはしなかったが。それに思い至って、ふと江原に会ったら言うつもりだったことを思い出す]
………そういえば、いつぞや、シロタさんから翠さんを守ってくれてたな、ありがとう。
──階段──
[仁科は座り込んだまま、近付いて来る望月と翠に、]
江原様は、あたしを止めて下さいました。
──だから。
其れ故…異界から、江原様の姿がわかり。
光が
温かくて。
──…思わず、触れちまいました。
死びとの手、死びとの指で。
[江原の心臓を貫いた指先に視線を落とす。]
いや、行けるだろう。少なくとも私はそう思うね。
[胸からBRONZE STAR MEDALを外してジェイクに差し出す。]
こういうものは、正当に評価されたほうがいい。
真に相応しき者にこそ、与えられるべきものなんだ。
[震える手で。しかし堂々と]
………彼女は、お前さんと一緒にいたかったんだな。
そばにいてやるか?行ければ、そのニライカナイ?そこに一緒に?
[階段に座る仁科を見つつ、彼女の愛した男に問う。]
[ふっと笑い、ジェイクの手にBRONZE STAR MEDALを握らせる。]
それは、君に答える必要はないことだ。
なぜなら、私は今―
[にっこりと微笑んで]
人を待っているんだ。
誰よりも、誰よりも温かいあの人を、な。
[いささかぎょっとして]
よせやい。そんなの、俺には重過ぎるっての。
[似つかわしくないまじめな表情を浮かべ]
お前さんだって、ふるさとで血の涙流す思いで戦った証だろうに、これはお前さんこそもっとくべきものだよ。
[いったん受け取ったBRONZE STAR MEDALを再度、元の持ち主の胸に付け直した。]
[同じく階段に居る雲井に、低く小さな声で、]
健様が余りに仕合わせな事をおっしゃるもンで。
刹那に独占欲が──…。
湧いてしまったやもしれません。
……………。
屍の理ですねえ。
[夜桜の姿を望月達の向う側に認めると、ちょうど階段を上がって来た使用人の一人に、濡れた手拭いを夜桜に渡してくれる様に頼んだ。]
あれだけ血濡れていちゃあ、
首は切れませんから。
――……。
死びとの指は、
そんなにも―――
[翠の声には、
苦しげな響きが混じっただろうか。
江原は、死に際――どう思っただろう。
彼岸を覗けるだけの瞳では
知りえない、こと]
[遅かったのだろうか、自分は。
枚坂をあきらめていれば、あるいは江原は死なずに済んだのだろうか?]
仁科さん。
『独占欲――』
貴方は江原さんと、一緒にいたかったのか?
[夜桜は、
ぬっとりとした血を拭い去り、
静々と仁科に歩み寄る。
白い着物の血花の柄。
意図せず、歩き易いように刀で斬れてしまった裾。]
死びとの指──。
あちら側から伸ばした指はもう──現し世を触る事は出来ませんからねェ。
屍鬼は屍鬼でしかなく。
隔たりは遠く──。
[はらり]
……。
[花が散る]
[座ったままの仁科の前まで来ると、刀を握りなおした。]
[夜桜が一歩近付くごとに、死の気配も濃くなる。
影の上に、花がはらりと舞った。]
…………。
[刀を握りなおす夜桜に黙礼。]
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