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交易商 ベンジャミン は、突然死した。
次の日の朝、自警団長 アーヴァイン が無残な姿で発見された。
……そして、その日、村には新たなルールが付け加えられた。
見分けの付かない人狼を排するため、1日1人ずつ疑わしい者を処刑する。誰を処刑するかは全員の投票によって決める……
無辜の者も犠牲になるが、やむを得ない……
そして、人間と人狼の暗く静かな戦いが始まった。
現在の生存者は、書生 ハーヴェイ、冒険家 ナサニエル、修道女 ステラ、学生 ラッセル、流れ者 ギルバート、酒場の看板娘 ローズマリーの6名。
――客室――
[背筋を走る寒さに目が覚めた。辺りは僅かに明るさがあるが、未だ夜のよう静かだ。]
…んっ…いま…なんじ?
[昨夜はアーヴァインの食事と、同席した泊り客達と和やかな一時を過ごし、ベッドへと潜り込んでいた。
幸せな時間。こんな楽しい一時は何時以来だろう――
余韻に浸りながら時計を見ると、もうとっくに夜が明けている時間で。
ローズマリーはそろそろとベッドを抜け出しカーテンを開けて窓の外を伺う。
外は視界がほぼ利かないほど吹雪に見舞われていた――]
[身支度を整え食堂へと向かうと、いつもなら燃え盛っている暖炉の火がとろ火のままなのに気付く。]
あら?今日はアーヴァインさんもお寝坊サンなのかしら…。薪が補充されていないわ?
[くすくすと笑みを零しながら呟き、ローズマリーは保管庫へと向かい薪を補充する。見ればロビーの暖炉も同じようにとろ火のままだ。]
――変ね…。今までこんな事…一度たりともなかったのに…。
[幾ら昨日遅くまで客との談笑に混じり、吹雪で眠りを誘われたとしても、あまりにも不自然のような気賀して、ローズマリーは変な胸騒ぎを覚える。]
もしかして具合でも悪くしたのかしら…。
[食堂とロビーの暖炉に薪を補充し、キッチンへと顔を覗かせても火の気配も、人の気配すら無い事に不審に思ったローズマリーは、肩に掛けたショールをきゅっと握り締めて、彼の部屋でもある管理人室へと向かった。]
――管理人室(アーヴァインの部屋)――
アーヴァインさん?ローズマリーです。おはようございます。お加減でも悪くしましたか?
[ドアを二つノックし、声を掛けて耳を澄ます。
しかし待てど一向に返事が返ってこない様子に、ローズマリーはますます不信感を募らせ、眉を顰める。]
アーヴァインさん?入りますよ?
[まさか声を出せない位に体調が優れないのか?
そんな不安を抱えながら女の白い手はドアノブに掛かり]
[カチャリ――]
[静かにドアを開いた。]
[部屋に足を踏み入れるなり感じた違和感に、何故か背筋に冷たいものが走る。
自然とショールを握る手は汗ばみ、喉が渇く。
と、鼻腔を掠める匂いに思わず顔を顰めてしまう。
何処かで嗅いだ事のあるような匂い。それは――]
アーヴァインさん?お加減が悪いのですか?
部屋が暗いのでカーテンを開けさせていただきますよ?
[何故か震えてしまう声で問いかけ、光を遮る厚いカーテンを開ける。
そしてゆっくりと振り返った先に広がる光景に――]
アーヴァイン…さっ……んっ…ぐっ…――
[何とか悲鳴だけは上げずに済んだのは、咄嗟に口許を押さえた掌のお陰か――]
[ローズマリーの目の前に広がる光景。
それは生前の姿とはまるでかけ離れた、無残に切り裂かれたアーヴァインその人だった。
鼻腔を掠めた匂いは、大量に流れ出たであろう血液の鉄臭――
その匂いに眩暈を起しながらも、女はすぐさま駆け寄り、辛うじて原型を留めているアーヴァインの身体にしがみ付く。]
あっ…あぁ……っ――アーヴァ…インさん…返事をして…?目を…開けて…?おはようって…言ってよ…。寝坊したみたいって…笑って…よ…
[目が閉じられていたのは、手を掛けたものの慈悲か――
恐怖で見開かれて居たであろう瞳は閉じられ、損傷の無い顔だけを見る限り、まるで眠っているように思えた。手に伝わる僅かな温もりも手伝って、まだ僅かながらに息があるように思えた。]
ねぇ…アーヴァインさん、この怪我…どうしたの?寝ぼけて傷つけちゃった…の?だったら大変…麓からお医者さんを呼ばないと…今日は…吹雪みたいだから到着するのに時間が掛かるから…誰かに――応急処置を…頼まないと…
[何処か虚ろな眼差しのままで呟き、立ち上がろうとする。
と、ずるりと滑り落ちる身体が床に横たわる。抵抗は無い。目に映る光景が物語る。
『もう、彼は助かる命では無いのだ』と。
それでもローズマリーは引き出しから清潔なタオルを取り出し、一番損傷の激しい腹部の傷へと宛がう。見る見るうちに変色していく様をぼんやりと眺めながら、手を離す事はしない。
それは【見て取れる状況から】の彼の死を認めたくない為からか。*それとも――*]
――自室→1F――
[...は寝返りを打ち天井を見つめ、昨日の事を思い出した。あの後、皆は一体何時まで居たのだろうか――と。
昨日、あんなに食べたのに決まり良く、お腹が鳴り仕方がなく下りて行く]
…困ったお腹ですね。
[苦笑しながら下に行くと昨日とは何処か違う異様な雰囲気に包まれていた。
微かに感じる臭い――。]
…一体何が?
[...は臭いが漂う方へ*向かうだろう*]
[結局夜は眠れないまま。
昨日の今日、ざらりとした感情を胸に隠し、そのまま下へ降りようと。
ふと、荷物に目をやると鞄の近くに落ちている腕時計。本を引っ張りだした時についでに落ちたのか]
……。
[時計を手にし、暫し考え込む風。時計はその間も変わらずに時を刻む。大事そうにまたしまいなおすと、今度こそ先に風呂を、と一階へ]
―部屋―
[あまり夜は眠れていなかったのだろうか。
赤は陽を浴びて、目を開ける。
右の硝子には何一つ浮かばず、左の目には何かを思い出すような色。
昨夜、いくつも問われた答えなど、返すこともなかった。
ステラの言葉を聞いたときに、一度、目を閉じたくらいか。
とても照れたようなハーヴェイに、その様子も飛んで、くすくすと笑いながら話を聞いていた。
やがて皆が別れてゆくころに、赤も部屋に戻ったのだった。]
…だから母さんもぼくを殺さなかったのかな。
きっと、とても憎く思っていたんだね。
[それでも自分は生きている。
ぺろり、口唇を舐める。
一瞬よぎった色は、決して誰にも見せることはないのだろう。
寝台から足だけを下ろす。右の包帯は、どうやら*つけかえたようだった*]
[一階。簡単に風呂を済ませると、それをまっていたかのように腹の虫が鳴り出す。
そういや昨日は晩飯も食べていなかった、と苦笑しながら食堂へ向かう]
マスター、いる…か…?
[人の気配も和やかな雰囲気も残さないがらんとした食堂。大きな違和感を覚えながら、あたりを見回す]
この匂い…は…?
[嗅ぎ覚えのある生臭さ。顔を顰め、不審に思いながらも、歩き回るようなことはせず]
…。
[無言のまま、食堂を*後に*]
――客室――
[浅い眠りは強い風の音で破られ、ゆっくりと起き上がって窓の外を見る]
……うわ…酷い吹雪だな、これ……っ…寒っ……
[ブル、っと身を震わせて厚手の服に着替える。
いつもならとうに暖炉に火が入り、館内が温められているはずなのに]
具合でも悪いのかな、アーヴァインさん……だとしたら少しは手伝わないと。
[そういって階下へと下りていく]
――一階・ロビー→…――
[ロビーへと下りれば、暖炉の薪は補充されたばかりで、しかしそこに主の姿は無く]
どうしたんだろ、いつもは……あれ?
[ふと見遣る管理人室のドア。
そこが開いたままで]
どうしたんだろう…?
[妙な胸騒ぎ。
ひとつ大きく息をして、管理人室に向かう]
……アーヴァインさん?何か……
[言いかけて気付く、ある筈のない臭い。
呆然と座り込むローズマリーの姿。
そして目の前に
無残な肉槐へと姿を変えたアーヴァインの姿]
……う…ぐ……
[込み上げる物を何とか堪え、ローズマリーに声を掛ける]
……一体……何が……
[返事はない。それはそうだろう、彼女にもわからないに違いない]
みんなを…あぁ、それよりも麓に連絡をしないと…
[混乱。
ただ、助けを求めようと、外へ
だけど]
――屋外・吊り橋付近――
[外は先の見えないほどの吹雪。
ほんの僅かな距離を何度も転びそうになりながら辿り着いたその先、吊り橋の支柱
しかしそこには]
……う…そ、冗談だろ?橋が……
[古い吊り橋。
強風で煽られたか…誰かが落としたか
そこには既に吊り橋は無く。
落ちた橋の行方を谷底に追い
そこに、もう一つの命の残骸を見つける]
……ベンジャミン…さん?
嘘だろ?なんで…なんでこんな…
[助けを求めたか、それとも先を急いだか
吹雪に足をとられたか
生死の確認をする術はなく]
……戻らないと……
戻れない…ここからは出られない……
帰れ…ない……?
……セシリア……っ……
[最悪の可能性を思い、恋人の名を呼ぶ]
……いや、大丈夫だ。きっと、俺達が戻らなければ捜索が来る。
それまで、待てば良い……
でも
[あの、アーヴァインの惨状
誰が
何のために……?]
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