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だが、消去?逃げられない?
当たり前の事だ。
その事が何を意味するんだ?
君は何故僕にそんな事を聞くんだ?
[彼には「人間が偽りの死を味わいたがる」意味が全く理解できない。
人間は、無限の生を得る為に電脳化して来たと思っているから。
故に人間であるオードリーが参加者とも思っていない。]
そう。
貴方がそう思うならそれもいいでしょう。
[言葉を切り、続く問いに頷く]
私はただ"呼ばれた"だけよ。
この馬鹿げたGAMEにね。
呼ばれてノコノコ顔を出した私も馬鹿だけれど、このGAME──あの道化の主には腹が立つの。
だから生き伸びるの。
"死"を体験するためではなく。
だから闘うのよ。
"memento mori"を破壊して、"生"き伸びるためにね。
──貴方は、"memento mori"かしら?
可能性が少しでもあるならば──私は貴方を壊すわ。
[彼女の言葉に唱和するように、獣が唸る]
さて。
[うかつな撤退は出来ない。まだ近くに少年がいるだろう。ならばここは腹をくくるしかない]
あまり良い戦況ではないがな。
[剣が少しずつ光を帯びていく]
─Under/botanical garden─
『『Ave, Maria,』』
[Lutherは微笑を浮かべ両手を広げる。
周囲の植物が焔に照らし出され夕陽に染まったようなeffect。Twinsの上に緩やかな弧を描いて三つの焔。]
『『 gratia plena,
Dominus tecum; benedicta tu in mulieribus,
et benedictus fructus ventris tui,
Iesus.
Sancta Maria,
mater Dei,
ora pro nobis peccatoribus,
nunc et in hora mortis nostrae.』』
──Amen.
[3つの焔が時間差でherveyへ向かう]
牧師 ルーサーが「時間を進める」を選択しました
手数が多いのが一番苦しいんだけどな!
[まだ動くタイミングではない。カウンターでマクロの多重発動を行い一気に勝負を決めなければ分が悪い。今は相手が放つ焔を丁寧に消していくしかない。
zero-fieldを瞬間的に3度発動しながら距離をつめる。勝負は一瞬。だが相手は無尽蔵だろう。気が遠くなる勝負だ]
毎回ワンパターンだな、プログラム君。
……ここでこの子をチェックするっていうのも、アリかしら?
[思考し、気づかれないようにコマンドを打つ]
──COMMAND>Program Analysis /ad
──SYSTEM:CODE FA2DFB2C1FE/Gilbert
……あら、コード以外は解析不能?
随分面白い子ね。まあいいわ。
──COMMAND>memento mori Checking PGM /check -FA2DFB2C1FE
──SYSTEM:Program set the candidate for a check as FA2DFB2C1FE/Gilbert.
未亡人 オードリーは、流れ者 ギルバート を能力(占う)の対象に選びました。
流れ者 ギルバートが「時間を進める」を選択しました
流れ者 ギルバートは、見習い看護婦 ニーナ を投票先に選びました。
では、このワンパターンな攻撃を、貴方がどこまで持ちこたえられるのか試してみましょう。
[微笑み、後方に一度、二度と跳躍。
植物が構成されているdateを足がかりに。
一度の跳躍の間に、2.5発の速度でherveyへ焔を放つ]
墓守 ユージーンは、学生 ラッセル を投票先に選びました。
君は参加者なのか。
[彼の中に表情を作るシステムが組み込まれていたなら、目を見開いただろう。
が、何時もの無表情、そしてトーンの変わらない声。]
君の言う事は良く分からないな。このゲームに参加する事も。
僕はmemento moriではないと言った。そして今もmemento moriではないと答える。
でも僕を破壊すると言うなら、外部を破壊する意思を持つのなら――破壊する。
[獣唸るを見、短刀を構える。]
君は、このゲームの参加者として、他のプログラムを、僕を、破壊する意思を持つかい?
【参ったな】
[最悪のパターンだろう。今度は五発、しかも相手は移動を繰り返している。
これ以上の攻撃が来るとなると、1発2発は覚悟しなければいけない。だがそれが致命傷になる可能性も否定は出来ない]
ならばー
[ここが決め所ではない。だが打開しなければやられる。2発を消した後、lightning発動、ルーサーの跳躍先の真下へと移動し、上に向かってzero-fieldを3撃。ここまでを入力し、発動させる]
>../lightning attack.doc -yes
[発動]
ええ。
貴方が"memento mori"ではないとわかるまではね!
──COMMAND>Absolute A/B /modechange -grow
[コマンドを入力すると、彼女の周囲に透明な蔓のようなものが具象化する]
[絶対領域を応用した彼女の武器]
『ぐるる』
[獣が唸り、構える]
Survival?
[言葉と共に、Grid BOMBを放る]
[同時に蔓が直線の動きで男へと迫り]
─Under/botanical garden > left─
[herveyから逃げる様にして、隣の棟へ駆け込む。
英国風庭園の貴重な草木。プログラム作者の執念と言って良いヴィジョン再現へのこだわりが感じられる。
薬草を一度貼付けられたおかげで、傷口の出血は止まり、薄い膜が張っていた]
流れ者 ギルバートは、書生 ハーヴェイ を投票先に選びました。
見習い看護婦 ニーナは、お尋ね者 クインジー を投票先に選びました。
[誰が何の為にこの場所を1つのプログラムとして作ったのか、秘密の花園の様だと言ったのは、偶然此処を見つけたGeneの同級生の彼女だったが。]
──…hervey。別にぼくは彼女が死んでも泣かないし、彼女はぼくが死んでも泣かないんです。
――Under/Street (廃棄領域/街路の一角) ――
[記憶を埋めつくす白の闇
幾重にも重なって互いが互いを内包する相似形の記憶
関連性を見つけようとする度阻害されて
手がかりは朧に消え失せた]
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