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[結局は戦いになって初めて、両者のそこが見えるのだと意見を落ち着けると、ナサニエルはゆっくりと立ち上がり……]
『ヒュン!』
[その一瞬の隙に、持っていたナイフをメイに向けて放った。
しかし当てるつもりなど毛頭ないナイフは、メイの髪を数本切り落として、背後の壁に突き刺さった]
何を考えているか知らないが、大人しく全てを聞くと思うな。
[そう言い放ち、そのまま彼は*酒場を後にした*]
[外に出て行くナサニエルを見送りながら、小さく呟く]
甘いですね…当てるつもりがはなから無い…それがはっきりわかるようでは…
しかし、良い目をしています…経験が無いのが惜しいところですが…
>>209
[ウェンディの差し出された右手を、...の右手で握る。
彼女の右手は外見から想像しうる柔らかい手ではなく、
日々弦を引く為に所々堅さがある手]
場所に関しては…メイ様から指定がなければ…
お互いに有利なヶ所が違いすぎる武器だ、
折衷点を考える必要があるな…がそれは明日でよいか?
そろそろ、寝てコンディションを整えたいところでな。
[硬い表情をちょっと綻ばせ肩を竦める]
…無事で、あるならば…
[…つまり、死ななかったり、怪我を負わなかったりしなければいい、と言う事なのだろうか…?
幸い、傷を治す魔法薬も持ってきている。
いざとなれば、その日の魔力を使い切ってでも、傷を治すのに専念すれば…]
…分かりました。
[降伏も許されている。
ならば、よほどの事がない限り、大丈夫だろう…
小さく息を吐いた]
…!
[とんっ…壁にナイフが刺さる音に軽く顔を上げ…
立ち上がったナサニエルが投げたのだと分かると、そのまま行ってしまったナサニエルの背中を見送った]
[しかし、表時を弛めたのも一瞬。
ナサニエルがメイに…当てる気はないだろう一閃を目にし緊張が走る。]
先ほどまでのようには…もういかぬ雰囲気だな。
[元々…非公開とはいえ武闘会の為に集まった人物が
和気藹々としていたことの方が規格外かも知れぬな。
それでも、...はそれまでの雰囲気が好きだったが…と思いつつ。]
[メイにもう一度深く礼をすると、残っている者に手を振り*自室へ足を向けた*]
村長の娘 シャーロットが「時間を進める」を選択しました
[手中のナイフに視線を落とす。
――無駄のない動きだった。
彼はきっと、彼のたった一つの目的を達成するためだけに、技を磨き、心を闇に染めていくのだろう。
刃に自身の目が映り、視線が合った。
ふるり、と頭を振って顔を上げ]
それでは、私も失礼させていただきます。
[メイに一礼し、階上の自室へと*戻っていく*]
なっ…
[彼の全身から醸し出される雰囲気に、気圧されているかのような気持ちは一瞬にして霧散した。
ゆっくりと立ち上がったかと思えば、あろうことかメイフォリアに向かってナイフを投げたナサニエルに対して目を剥く。
ナイフはメイの髪を数本切り落としただけで、背後の壁に突き刺さっただけだったが]
な…な…
何考えてんだー!
[...は地団駄を踏んで怒り顔を向ける]
危ない!
姫将軍さまを殺す気?
そもそも開催者さまの言うことを、大人しく聞かないでどうするのっ
文句があるなら、口で言いなよ!
いちいちナイフ投げて抗議するなんて、不良じゃないんだからっっ
[…ふぅ、と息を吐く。
殺気だった空気も薄れていくにつれ、息苦しさから解放される]
…他には…今は、無い…です…
[…個人的に聞きたい事なら、ありますけど。
ソレは心の中で呟いて。
メイの背中を見送ると、視線を落とした]
…
[部屋に戻っていった二人。
そして、外に行ってしまった者と組み合わせられた二人。
…両方とも、この武闘会の姿であり…もう一度溜め息をついた]
[いつの間にか、すぐ後ろにアーヴァインが寄り添って歩いている]
収容先の手配のほうも、おおむね済んだようですね。
あなたには、そちらでの詰めをお願いすることになります。
もはや歯車を止めることは出来ません。
私が滅ぶか、それとも……いえ、気にしないでください。
それでは幕を開けましょう。
滅びと再生の舞台の幕を…
[怒りとも、悲しみともつかない、*美しい微笑を見せた*]
[ナサニエルの立ち去り際の睨み顔にも、眉を吊り上げて睨み返していた]
あ、ちょっとどこ行くの!
説教はまだ終わってませんよ!
だいたい対戦相手だけわかったって、他にやることあるでしょっ
ぼくに言うことあるでしょっ
よろしくねーとか、
お手柔らかにねーとか、
俺が使う武器はこれだよおーとか、
俺の弱点はここなんだあーとか…
[無茶苦茶言っているが、怒っていること変わりはない]
それに、闘う場所はどうするのー!?
[叫んでみたところで、ナサニエルはとっくに酒場を出ていた]
……もう!
100回ギャフンと言わせてやるからっ
[今から闘志を燃やしていては燃料切れを起こしそうなものだが、とにかく今のところラッセルのやる気は*十分のようだ*]
…
[まだ残っている…一回目の対戦相手である、ハーヴェイの近くまで歩いていく]
…それでは…試合になりましたら、よろしく、お願いいたします…
…お手柔らかに。
[そういうと、頭を下げ…]
…戦う場所は…人気がない場所なら、あたしは構いません…
罠が、無ければ…尚更、良いです。
[顔を上げると、階段の方へと歩いていき…一度だけ、ラッセルの方に振り返った]
…あたしも、休ませて頂きますね…
[では…と、階段の方に向き直ると、上の階へと*上っていった*]
ふと起きる。
…明日……
13日が一番都合良かったんだがーがががー。
どうかな、帰宅間に合うかなー。
そして勝敗とかは、流れで決めるもんかとてっきり…
(勝ち残りパターンと墓下パターンと、2つ考えてた人)
[青い髪の女性―――ニーナと言ったか―――が
歩み寄ってくることに気付き、そちらへと自然視線を向ける。
そうして頭を下げる目の前の女性を一瞥し、僅かに眼を細めた。
武器を携えている様には見えなかったし(人の事は言えないが)
その華奢とも言える身体も、決して鍛えている訳では無さそうに見えた。
そして何より、『最後の参加者』として酒場へと入ってきた時から、
……そして今現在も、気弱そうな印象に青年の中で変化は無い。]
―――此方こそ宜しく。
…お手柔らかに。
[僅かに思考を巡らすものの、僅かに瞼を伏せれば、
口元に柔く弧を浮かべ、短く返事を返す。
…仮にもこの武闘会に招待された人物だ。
どんな形であれ『戦闘』に秀でているのは間違いない。
寧ろ手の内が曝されていない分、手強いとも言えた。]
―――此方も、場所に関しては強い希望は無い。
強いて言うなら足場がシッカリしている処、かな。
[罠、と言う単語に微かに眉を顰める。
少なくとも当人に使う算段は無いが…
罠が張り巡らされた場所がそう街中に在るものだろうか。
思わず考え込むものの、
善処しよう、と相手へと短く告げて。
そうして階段を上っていくニーナの後ろ姿が視界から消えれば
静かに青年は酒場の扉を軋ませて、闇へとその身体を踊らせた。
闇に溶けた姿を、眼にした者がいるかどうか―――…
―――闇の帳は、まだ*明けそうにない*]
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