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[一秒に満たない報告までの間にも眠ってしまいそうな感覚が押し寄せてくる。低い声が子守唄に聞こえた]
『――phase spider、電脳空間(web)と星幽界(astral)に並行して存在するAIです。この個体の場合、電脳側は囮の蜜壺(honeypot)、星幽(アストラル)側が――』
……ふぇ?
……えっと、何って?
[何をするでもなく、大通りを過ぎ、道が続くままに目的のなく移動し続ける。
途中、いくつかの自動制御と思しき敵らしきモノと遭遇するもこちらに対して攻撃してくる様子も見られず、放置してあった。
戦うべき対象は…自ら思考する事が出来る存在…プログラムでも人間でも…と自ら定めてあった。
ゆえに自らが移動している経路に探索用の端末を配置し、何らかの反応が返ってくるのを待っていた]
[成すがままにしているヒューバートは、彼の目にはかなり異様に映る。]
破壊されたいのか?
[短刀は以前ヒューバートの手に刺したままで。
じわりじわりと、ヒューバートの腕に肩に黒い染みが広がる。]
─Under/Boulevard─
[移動のプロセスを経て、ふわりと降り立つ]
……あらやだ。ここでやってるの?
それにしても、──派手ねぇ。
[眼前で繰り広げられる戦闘の余波は絶対領域の障壁で避け、目的地へと向かう]
[呆れ声が遠く聞こえる。その意味も判らないままただ精神が侵蝕されていく――黒く、昏く、深い淵に誘われるように]
『――ふう。ミイラ取りがミイラですね。現状を放置して侵蝕率が33.33%を突破した場合、"Right-hand"の優先コードが起動し管制優先権を行使せざるを得ない事態になる、と予告致します。……お聞きですか?』
……何、が……?
ああ………なるほど、こういうわけね。
[ジワジワと体を蝕まれていく感触]
だけど、あんまり私に接触し過ぎるというのが、
最大の難点だよね。時間かけ過ぎるのが良くない。
[Hubertに直接的干渉を行うものに対し、
凄まじい負荷を与える。先程の強引かつ
緩やかな重さではなく、自然に凄まじく。
勿論、Hubertも損傷自体は受けてしまうのだが。]
[絹糸の隙間から見上げれば、宙空に浮かぶ異形の姿。先刻解体した八つの節足を持つアイコンが倍の大きさと半分の密度――星幽(アストラル)界からの実体化を終えていないのだろう――で見下ろしていた]
……あなた、は……
……だあれ……?
[無意識のつぶやきに答えるように、巨大な蜘蛛型の中央部で鋭い牙がぎちりとざわめいた]
[ぎりりと増える負荷に流石に耐え切れなくなったか。
突き刺した短刀を上に押し上げ、ヒューバートの拳を裂くようにして短刀を抜こうとする。]
[実体化を完全に終え、この世界での質量を得たphase spiderが落下を開始する。砲弾の如き衝撃と刺突の鋭利さで、身動きの取れなくなった獲物めがけて――]
……あは。落ちてくる。
……でも、どうして?
……あなたは、止まっているの?
[答える者は無い。一瞬が百万倍にも引き伸ばされたように感じ――内心に100を数えたところで、それが事実だと確認した]
見習い看護婦 ニーナが「時間を進める」を選択しました
……分割、時間(ディスクリートタイム)。
[超加速された意識の中で疑問に答える者は居ない。
"Right-hand"でさえも言葉を失ったようにただ無言。
倦怠を齎していた無数のウィルス群も歩みを止め、彼女自身の免疫機構に次々と撃退されていく]
じゃあ、私、が――
[拳を裂こうとする腕を、ガッチリと掴む。
何かしらのファイルを送り込む。
赤と青と黄が高速で入れ替わるgif画像のようだ。]
んー、君なかなか性能いいんじゃないの?
[少し乱雑に短刀を引き抜く。]
まあ……にしても、ちょっと損傷が激しい。
今のところは、出直すとするわ。
[次第に転移が開始する。その転移も重いこと]
1個だけアドヴァイス。私を仕留めたかったら、
直接干渉する時間は極力減らしなさいな。
やるんなら、速攻で。期待しているよ?
――Under/near Boulevard――
[音もなく移動する。
近くにはEntry Name:Quincyがいるようだ。]
[左腕を掲げれば幾重にも巻きついていた繊糸は千切れ飛ぶ。
身体を捻るだけで白絹の拘束衣から苦も無く脱出し、跳躍する。
壁を蹴る度ピンボールの如く跳ねて上空へと舞い上がった]
[目まぐるしく変わる色。視覚がつぶれる。
が、他の感覚に距離が遠のいた事を知る。]
[完全に転移する前に届くようにと機能の殆どを聴覚信号発信用に切り替える]
感情、多弁、細部の動き。君の不可解さは興味深い。
君の製作者に話を聞いてみたい物だな。
でも君は僕の嫌いな事が好きなようだ。
残念だ。でも決めたよ。
[[>破壊]
助言、ありがとう。
それまでに君をより効率的に破壊できるようにしておくよ。
─Under/Boulevard to Backstreet─
[こつこつと靴音を響かせて歩く]
[傍らに控えていた獣は再びドレスの内に戻り]
たしか、この先──だったわよね。
[フレームで構成された小路の角を曲がる]
[全身で感じる高揚感と一体感。
世界は少女の掌の上。
数十兆を超える電子の群れが次にどう動きどう変化するかまで理解する感覚。全知にも似た万能感に満たされて]
――創めるのは――
[“保管庫”で其れを選んだ時の、否もっと以前に初めてj起動した時の不思議な予感と期待を想起する。]
――"Mona Lisa OVERDRIVE".
[声を聞いた者は無かった。一瞬とも見えぬ直後に少女の姿も蜘蛛型のアイコンも消え失せ、その路地を中心とした一帯に残ったのはほんのわずか、意味を成さないまでに分解された0と1の塊だけだった]
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