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[ヴィンセントに笑って]
いやいやいや、ジョーザイは別のとこちゃんと持ってるからね!
さすがにビスケットとジョーザイは間違えないって!
[窓の外を眺めていた少女は
微かに聞こえた音に身を硬くした。
サク、さくり。雪を踏む音が近づく。]
――、ぁ。
[最後に訪れるは 彼しか居ない。]
[ギルバートのに一瞬だけ怪訝な顔を向けたり、ハーヴェイをいいから座らせたりして、すすったお茶は熱々だった。んふう。暖まるのだ。]
え、物的証拠って、なに見せるの?
誉めてるのにセクハラになるんだ。
なんだか変な感じもするが、言葉は選んで言うよ。
でもそんな事を言ったら軽い冗談も言えなくなるな。
いやいや、そこまで固く俺が考え込む必要もないか。
男装じゃなーいーでーすー!
[ヘンリエッタに反論した。]
ギルバートさんは、うん、かっこいいね。
僕ももう少ししっかりした体つきならよかったのに。
[段々と強くなる吹雪に混じり、確かに足音がした。歪みそうになる口元を押さえて]
あ、まだまだあるから誰か食べる?
沢山持ってきてるからさぁ。
[と、お菓子で溢れたポーチを広げた]
変装してオフ・・・。
まさにその通りですね。
小さな仮装番組をやってるような物です。
でもそういうバカバカしい事が楽しいと踏んで
アーヴァインさんも提案したんでしょう。
仮装なんてしなくても楽しめるんですけどね。
……ラッセル×ハーヴェイって。何ですかそれ
ヴィンセントさん耽美系の小説でも読んだんですか?
残念ながら僕にそういう趣味はないですよ。男と女の真っ当なお付き合いが一番です
な、…コーネリアスまで何言って…。
ったく、んな事言っても何もでやしねーのに。
ん?嗚呼、ちょっと…ほら……。
[コーネリアスと視線を合わすと、ヘンリエッタの方へ一瞬だけ視線を投げ、すぐに戻す。]
な、だから…ちょっと、むせただけだから。
そうね。
仮装する事の意味、わたくしには良く分からないわ。
でも、やるからには手を抜かないようにと思って……。
[外からの足音に耳を傾けて]
誰か来ますわね。
やっぱり大企業に勤めるとなると
そういう謙遜する仕草もどこか違いますね。
ギルバートさんは一体何の仕事を、
足音が聞こえた気がするけど、
最後の参加者が来たのかな。
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