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──… memento mori . . ....
それはパーティー主催者が考えた、ゲームを盛り上げる為の…
[言いかけた言葉が、相手の真剣な表情に飲み込まれた様に止まる。黒い目を大きく見開く。]
…あぁ、言いたい事は分かったと──思う。多分。
でも、悲しい事に。
ぼくはあなたやオードリーとは違って、死の意味が分からない。Mam達に再生されてしまう日常が待っている事しか想像が出来ない。
[更にぎゅっとHarveyの腕にしがみつく。
一瞬、恍惚とした笑みが白い顔に浮かび消える。]
じゃあ、あなたが誰かを殺す所を見せて、ぼくを怯えさせて。怯えさせてから、ぼくを殺して。
って言ったらきっと怒るね。
あなたは、memento moriに侵蝕されて…そのままで居るつもり、じゃないんでしょう。
やっぱり、付いて行く。
ねえ、何処へ移動しよう?
・・・・・・
[その未熟な思考を拒みきれない。死は決してこの少年が思っているほど甘美な物ではないが、それを言葉で伝えることは、自分には出来そうにもなかった。
どこまで彼を守れるというのか。確かにlutherは抑えられるが、それが彼の為になるのか]
分かった。君に死というものを見せてあげよう。
だが約束だ。僕が自我を失ったら、迷わず僕を消滅させてくれ。
移動、か。ならばあの大通りへと戻ろうか。
[視界の端にコマンドの黒いBOX]
──COMMAND>memento mori Checking PGM
──SYSTEM:Candidate for a check is not set up.
――Under/Street (廃棄領域/街路の一角) ――
[ちかちかと瞬いて仔猫の姿は空間に飲まれた。とさ、という音と共に少女が倒れ伏し、ノースリーブのワンピースが雨滴に打たれ濡れていく――その様子を既視感を持って見つめた。
映像はそこで途絶え、しばしの間沈黙をその場が支配した]
――ねえ。…………あの二人は、……
『死にました』
――え?
『"back-up"があれば、少なくともその時点からの「再生(リロード)」はされるでしょう。【Immortality,Inc.】の契約要綱にも記載されている通りです。尤も彼らが当社の契約者か否かは存じませんが』
――でも、それって。
『現在の使用領域(フィールド)では"back-up"の発動は抑止されているようですから、仮に現実界(マンデイン)で「再生」しても、今回の記憶は持ち得ません。"memento mori"による影響の一つです』
――“このゲームに参加した彼ら”は甦れないっていうこと?
『いいえ。世界が彼らを憶えています』
――? なんのこと……?
『貴女が一番良く知っているはずなのですよ。一度死に、甦ったのですから』
[それ以上の問いには答えず、執事は再び端末へコマンドへ送出、転移ポータルを作り出した]
――どこへ、行くの……?
『貴女は貴女自身を知るべきです。その為の場所へ』
[無表情にそう言い切り、黒いスーツ姿はポータルの向こうへと歩み入った]
>>―Under/Boulevard―
[男の放った光弾は障壁によって弾かれ消滅]
──ディー、おいき!
[同時に彼女は障壁の一部を開き獣に命じる]
[獣は男の軌跡を追い疾駆]
あの男は"memento mori"かしら?
──関係ないわね。
敵意があるのなら"memento mori"かどうかは二次的な要因でしかないわ。
闘い生き延びる私を邪魔するものは破壊するだけ。
──生きて還るために。
──SYSTEM:Please set up the object to check.
──COMMAND>cancel
──COMMAND>Servant Fang /shapechange -saber
[半瞬後、獣の容貌が変化]
[より屈強に、よりしなやかに]
[長く長く伸びた爪を振り上げ、片目の男に襲い掛かる]
"memento mori"は誰?
[ふと脳裏に"参加者"の青年の姿が思い出され]
……あの子、解析しとけばよかったわね。
[嘆息]
[近づく光弾を避けようと左へステップ――しようとした所で動きが鈍る。
先ほどの問答で、彼の情報処理野の空き容量が残り少なくなっていたようだ。
満足に動けない彼に迫る光弾は、彼の手前で何かに弾かれ消えた。]
防御壁。
所有者は、君か。
[彼にはオードリーが彼を守る事の意味が良く分からなかったが]
助かる。
[オードリーの獣、ディーがウイルスに襲い掛かるのを見る。
ディーとオードリーに彼を攻撃する意思が無い事を確認すると、
構えは解かず緊急回避用の自動活動プログラムを残し*活動を情報処理に当てる。*]
[放った光弾があっさりと防御壁に散らされた。
それ自体は驚くに値する事ではないが、それと同時に攻勢プログラムが稼動している事実は彼にとっては新鮮な驚きだった]
さすが最深部に近づくと違うな…この獣ほどの情報処理を運用しながら防壁作成か…。
まずはこいつの相手をしろってか…?
[迫り来る黒い獣の顔らしき部分に向かってめくらましがわりに威力を落した光弾を放ち自己崩壊させた。
ほんの少しだけ勢いが落ちた振り下ろされる爪をかろうじて回避すると追いすがろうとする獣の鼻先と足元に光弾を叩き込み、わずかな時間を作った]
──COMMAND>Absolute A/B /mode -b
-17107D9BDCA3CB0
[獣に放たれた光弾に対し障壁を獣を対象に展開]
[しかし、指輪の補助を持ってしても咄嗟の発動は僅かなタイムラグを生み、獣はたたらを踏みバックステップ]
──Fxxk!!
[領域の同時展開は彼女自身にも負荷を与えるが無視]
[銃弾にも似たモールドのGrid BOMBを男の進行方向へばら撒き、互いに生まれた僅かな隙に再びコマンド]
──COMMAND>Absolute A/B /modechange -grow
[領域の三重展開]
[絶対領域の蔦が彼女の周囲を舞い、幾重にも折り重なり標的に殺到する]
――Under/Boulevard (廃棄領域/大通り) ――
[再び彼らが実体化した場所は大通りの広場近く。二階建てのメゾネットに設けられたバルコニーだった。プランターに植わった草木は見る影もなく枯れ果て、ここもまた荒んだ情景を漂わせる。
近くに光が生まれては消え、陰影を作り出した]
『もう始まっていましたか……少し遅かったようですね』
――何が?
『この“ゲーム”の参加者同士の戦闘――"memento mori"から逃れるための生存競争なのでしょう、が』
[言葉を切り、バルコニーから街路へと飛び降りた]
『ふむ……懐かしい顔が、見受けられますね』
[破壊コマンドが飛び交い、攻性防壁が乱立する中を恐れ気もなく歩み、初老の執事は顎を撫でた。対象を見失って飛来した攻撃信号を白の右手で叩き落す]
――痛っ!ちょ、何するのー!
『申し訳ありません、が――少しお時間を頂きたく』
[そう言った視線の先には妙齢の女性の姿。莞爾とした微笑を浮かべ声を掛けた]
『これはお久しゅう。Audrey.H。貴方が再びいらっしゃるとは思いませんでした』
[Audreyの攻撃動作に苦笑し、言葉を続ける]
『数十年を経ても、その気性の激しさはお変わりないようで。
流石は“無慈悲なる女王(Harmless Queen)”と呼ばれただけのことはありますな。
“夜の貴婦人(Mistress of the Night)”にはふさわしくありませんが。
尤も――“Scarlet Straycat”の字名(ハンドル)が一番お気に入りでしたでしょうか?』
[自ら稼いだ時間を利用し、獣の左から回り込もうとした、その先に女からの攻撃がばら撒かれた。
かろうじて踏みとどまり、その攻撃をやりすごしたが一息入れる間もなく、さらなる攻撃が降り注いだ。]
避けきれねぇな…こいつは。
そういう時はこうするのさ…
[誰に聞かせるまでもなく呟くと右手に光を灯し、蔓が延びてくる方向へと踏み込み、輝く右手を直撃するコースの鶴のみに叩きつけて攻撃が集中するポイントから前へ大きく踏み出した
回避しきれなかった蔓がいくつかクインジーの肌を切り裂いた。]
――ねえいったいなんのお話? お知り合い?
『左様で。彼女が御記憶でいらっしゃるか否かは定かではありませぬが――あのコードワークと存在様式(スタイル)は、まず間違いなく』
[言いつつ他の二名に意識を向け、質問信号を送った]
『――どこへ行かれるおつもりか?(Quo vadis?)』
[唐突にかけられた言葉に驚き、構えた手が僅かに下がる]
……あたしはAudrayよ。Audray.H.
久しぶりね。貴方こそ今はなんと名乗っているのかしら?
[旧い字名に眉を顰め答える]
[ぴきり──と、蔦が鳴った]
[繊細なガラスの音を立てて、蔦のいくつかが飛散]
……悪いけれど、今は貴方とゆっくり話をしている暇はないのよ。
見てりゃ判るとおもうけど。
[絶対領域は一定。三重にも展開すればさすがに強度が甘くなる]
[獣が唸り、男の背後から牙を剥き飛び掛った]
――えっと、ひとつだけ思い出せたんだけど。
『なんでしょう?』
――“Harmless”じゃなくて“Harsh”だったと思うの。
[執事はただ沈黙のまま答えなかった]
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