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[彼はギルバート・ブレイクと名乗った。
ローズマリーとはどういう親戚なのかとアーヴァインが尋ねると、若者は急に噴き出し、笑い転げた。
怪訝な目を向ける彼に、ギルバートは笑いながら、彼女とは何の関係もない、と答えた。
彼女の弟と友達なだけでね。手紙を届ける為に寄ったのさ。
親戚て言っといた方が同情されるかと思って。ここに来る時も運ちゃんにそう言って乗せてもらった。
アーヴァインは些か呆気に取られて若者を見た。
その彼の眼を、若者の琥珀色の視線が射抜いた。]
――酒場――
[ドアに掛けられた札が『OPEN』になっているのを確認して、わたしは3つ、ノックをした。]
ローズ?居る?わたしよ、ステラ。
今ちょっとお邪魔しても宜しいかしら?
[ドアを開ける前に必ずノックをして声を掛けるのは、到来を知らせるよりもわたしなりの防御策かもしれない。無意味に傷付かない為の…心を護る為の防御]
[粗末な簡易ベッドの上で、人影がもそりと動く。]
―――………ドサッ。
[床に落ちた衝撃で目を覚ました男は、虚ろな目をしたまま、ベッドの横に置いてあったゴミ箱を引き寄せ、その中に顔を突っ込んだ。]
―――う゛ぇぇぇぇぇぇっ………
[ゴミ箱の中に収納されていた無数のメモ紙の上に、男は容赦なく吐瀉物を浴びせ掛ける。]
[ブラインド越しに挿し込む光を頼りに部屋を見渡すと、そこが無数の本を抱えた本棚に囲まれた書物の林であり、その『林』を構成する『木々』の足許には無数のメモ紙が晩秋の木の葉のごとく堆積している光景を見ることだろう。]
[男は、手許に落ちていたメモ紙を手にして、自分の口元を拭いた。]
……………。
[男は床から立ち上がると、昨日の『最悪の長旅』と吐瀉物まみれのゴミ箱を引摺り、トイレへと向かった。]
[スリルは、いつの時代も男を魅了するか。
彼のサングラスは、伊達でかけているわけではない。
まして、そのスピードは過ぎるという形容が似合った。]
Hit the road, Jack and don't you come back no more...
[目の前に、ピックアップトラックが見えた。
正確な表現では、追いついたのであるが。]
せっかく気持ち良いところなんだがなあ。
[この道は、自分が支配すると言わんばかりに、
サングラスの男はムッとした様子であった。
イタリア車特有のパッシング音が響く。]
[その後は何をギルバートと話したのか、アーヴァインはあまり覚えていない。
たわいもない世間話であったのだろう。
ただ、写真を撮るのが趣味であることは話したかも知れない。気が付いたら、彼をモデルに写真を撮らせて欲しいと頼んでいた。
若者が柔らかく笑いながら、太腿を叩いた時、何故かホッとしたのを覚えている。……]
[背後からのパッシング音が轟き渡るのに、やっと気付いたようにピックアップトラックはもたもたと脇に逸れて停車した。
満載した荷物の重さに見あった鈍重な動きだ。]
[ピックアップトラックが、脇に逸れるのを見、
猛スピードで、その横を駆け抜けていく。
運転は乱暴。あわや当逃げといったところ。
小石を2,3トラックに弾いたかもしれないが、
意に介さないように、通り過ぎていく。]
[男は、トイレの中に吐瀉物とメモ紙をまとめて放り込み、深く暗い水の渦の向こう側へと押し流した。
処刑しないでくれと哀願する罪無きメモ紙たちもちらほらと見受けられたが、男は冷ややかな目で彼ら(或いは「彼女ら」だろうか?)を渦の向こう側へと容赦無く送り続ける。
――このような事態には、多少の犠牲はつきものだ。致し方無い。]
[次々と吐瀉物と惨劇に巻き込まれたメモ紙を渦の中に押し込むうち、渦の方が疲弊したらしく、時折『ゴボリ』という無様な音を立てて渦を巻くのを止めようとした。
しかし彼は、渦に対しても容赦はしない。何度も何度も繰り返し渦を喚起させ、酷使し、彼(或いは「彼女」だろうか?)をワーカホリックに仕立て上げる。]
[そして長い格闘の末、男はついに吐瀉物(と可哀想なメモ紙たち)を、自分の目の前から抹殺してみせたのだった。]
[ドアが開く音と同時に、聞き慣れた甘い声が耳許を掠る。
くすぐったい感触にわたしは僅かに目を細めて、親しい友達としてのハグを行うべく腕を伸ばした。]
元気そうで何より。店も綺麗に片付けたのね。
大変だったでしょう?掃除とか…。
[労いの言葉と共にわたしは辺りを見渡し、彼女の一番乗りという言葉の意味を再確認する。]
[簡素な風呂場でゴミ箱と手を洗い終えると、男は書斎に戻り、黒い革の手帳を読み始めた。]
[『エピソードを記憶する能力』に一部の欠損が見られる彼にとって、メモ紙はそれを補う貴重な戦力であった。(先ほど、たくさんの『兵士』を渦潮の中に処刑した経緯はあるが、多少の犠牲は避けられない。致し方の無い話である。)]
今日は………
[スケジュールを見直し、今日の方針を決める。ボサボサの髪を整え、アイロンの掛かった襟付きの白いシャツに着替えた。]
[書斎に鍵を掛け、家の玄関にも鍵を掛けると、男はいずこともなく歩き出した。]
[ステラに笑顔を返して]
たいしたことはなかったわ。
ただね、食材があまりないからメニューが少ないのよ。
お酒なら普段どおりにだせるんだけど。
なにか飲む?
書生 ハーヴェイ が参加しました。
書生 ハーヴェイは、人狼 を希望しました(他の人には見えません)。
やっぱろくなことにならないな、へイヴンって所は。
[久しぶりに自宅へ戻って見れば災害にあう羽目に。
やはりこの土地は自分には災厄しかもたらさないのかもしれない。
外の状態を再確認した後、窓をのぞきながら一人ごちた。
深いため息をつきながらわずかに取り散らかしたリビングを片付ける。しかしその家は一人暮らしの為には何もかもが大きすぎ。
両親が越してから幾分長い月日が経ち、自分が帰宅してからハウスキーパーしか足を踏み入れなかった自宅。自身が戻って数日は経っていたけども、相変わらずがらんとしている。]
…広い家だったんだな、ここ。
俺は小さい所が好きだったんだけど。
[落ち着いたら早く戻ろう、とまたぽつり呟く。夕飯は一人では作る気にはならないだろう]
[ステラのいい匂いを堪能するとローズマリーは自然にすっと身を引き、店内にステラを引き入れた]
カウンターでいいわよね?
[抱きしめられた瞬間、彼女の胸元からうなじから、女性特有の蕩けるような甘い匂いが零れ落ち。
わたしはその香りだけで胸が締め付けられそうになった。]
そう。それは良かったわ。疲労で美人なあなたの顔がくすんだりしたら、復旧作業で汗水垂らしている若い男の人たちはさぞかし嘆くでしょうからね?
[冗談交じりで呟いた言葉に、胸がちりりと焦げ付くような感じを覚えた。
嗚呼どうしてわたしはこうも――]
あ、食事はね。お腹が減っていないからまだ良いわ。
それより飲み物が欲しいの。えーっとねぇ。シティ・コーラルって言いたいところだけど、実はまだ仕事が残っているの。
だから、カクテルを作る時に使用する炭酸水で良いわ。
ごめんなさいね、わがまま言って。
[名残惜しむように上体を剥がして。
わたしは空いている席に腰を下ろした。]
あら、ソーダでいいの?
レモンでも絞る?
その方が身体にいいんじゃないかしら。
ステラ、あなたちょっと疲れてるみたいだもの。
[ローズマリーはレモンをスクイーズするとソーダで割ってだした]
[出し過ぎと言われても仕方ない速度で、走る。
しばらくして、目的地の前に着く。
走っている最中とは、極めて対照的に慎重な
駐車を行うと、上品そうに車から降りる。]
……うんうん。
[さすがに、略装だがそれなりの身なり。
酒場の戸を、コンコンと叩く。]
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