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牧童 トビーは、未亡人 オードリー を投票先に選びました。
牧童 トビーは、雑貨屋 レベッカ を能力(襲う)の対象に選びました。
[一瞬入るノイズ]
……何?
通信系に異常とかやめてよ?
それとも。
メガロポリスに何か――。
[指が動き、映像を送る。元は付近にある防犯用カメラなどから、一番範囲の広いものを]
何? これ。ノイズでよく見えないし。
[映し出された映像は、東部区画方面を映し出していて、数瞬のノイズの後、そこに現れたものは、何も存在しない光景だった]
―― 電脳世界/Closed Dealing Room ――
[PGM "Due Diligence" が高負荷に耐え切れず、フリーズしたそのときだった。彼女の "Dealing Room" を守る強固なファイアーウォールをトンネリングしながら謎のデータが電送されてくる。オードリーは咄嗟に警戒した。そして、メッセージが自動的にロードされて、消滅した。]
また、天の声、ねえ。
あれがサーだったかですかって?
[サーは会うたびに違う姿をしていた。初めてオードリーが面会を許されたときは、非常に壮健な男性の姿をしていた。2度目に会ったサーは、とても陽気な幼い女の子だった。オードリーが少し考えて、前あった男との関係を尋ねると、彼女は答えた。]
『私は、サーよ。そして、あなたが以前会った彼も私、サーよ。』
[オードリーは、BANK の会長が "誰" なのかを本質的には知らない。]
これは、どういうことかしらねえ。
私が担がれたってことかしら? フフフ
それとも親切にメッセージをくれた人が、
嘘つきなのかしら、嫌ねえ。
[そのとき!]
―現実世界/北東部-機内―
ほォゥ。確か、前に会ったときテメェ言ってたよな?
「僕はあなたの望む姿になろう」ってよォ。
やっぱテメェ嫌いだわ。欺瞞のカタマリみてェなヤツだ。
[トライデントから青白い光が出現し、3つに分かれる。
そして、老人の周囲を飛び交うビットとなる。]
俺が「基礎」<イエソド>だからか?
こんな貧乏籤引かされて、くそったれの
ボケどものお守りさせられてよォ……。
こんな俺に比して、のうのうと遊戯に興じる
テメェの姿は、吐き気がするほどロマンティックだぜ。
なァ「栄光」<ホド>…なんで俺なんだよ。
なんで俺だけこんな貧乏籤引かなきゃなんねェんだよォ!!!!
隠者 モーガンは、未亡人 オードリー を投票先に選びました。
隠者 モーガンは、のんだくれ ケネス を投票先に選びました。
―― 現実世界/中央部 ――
[無人制御のタクシーを下りて、中心部にそびえる塔を見上げる]
どうなってんだ、一体こりゃあ……。
[眉間に皺を寄せて見上げる先には崩壊した電波塔の姿]
……何が。っと、地図!
[叫ぶように口にすると、地図が現れる。地上ではなく、上空に点が一つあった。番号は、06]
これは、おじいちゃんとこにいた番号。06って、確かDeath Maiden……ってケネスが言ってた気がする。
でも、誰だろう。
[少し、悩み]
― 電脳世界<Utopia>/Under:遊園地 - Neverland ―
[缶とビンのPGMを分解し、塵に返す。
遊園地の中をしばし彷徨った足どりは、ゲームコーナーへとたどり着いていた。
中には、まだコンピューターのゲームが席巻する以前の旧世界のゲーム台が置かれている。電脳の発達した現代には、地上のどこにもおそらくは存在しないもの。それはデータとしてそこに収集されていた。
ベルトコンベアで道路が流れてくるドライブゲーム。影絵の回転灯篭風シューティングゲーム。国盗りゲーム。ピンボール台……]
ははは。死亡フラグ……か。
[コインを一台の機械に投入する。メイの口ぶりに苦笑しながら、少しの間だけゲームに気を紛らわせた。]
――ドリス様は、彼方<Utopia>で?
[コットの精査が終わった後、レベッカは尋ねる。]
[そちらに行くのはあまり望まなかった。]
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