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[転用可能な薬草のコード解析を開始する。
こういうときにプログラマーの修正が出てしまう。既に完成したものに手をつけたくないという他者への尊敬の念と、逆にそれを解析することで新たな何かを創造出来るかも知れないという興味。今はどちらも邪魔なだけだ。
どうやら修復可能なアイテムに変換可能らしい。同時にコンソールで少年の上半身の服を復元する。このアバターに装備されたコンソールは簡易なものである為、若干手間取ったが。
アイテムを適用することで、herveyの右腕が動くようになる]
どうやら何とかなったらしい。少年、傷を見せてみろ。
[回復アイテムと化した薬草を片手に近寄る]
…上着?
[草の上に横たわったまま、訝しげに上半身を見て自分の状態に気付く。薬草ならば後で自分で取りに行けば良い。他の参加者が居ても、この場所を破壊しようと言う者が居なければ、二度目に来たのだから勝手は分かる分効率が良い──。
天井に開いた穴の向こう側の太陽と重なっている輪。linkで空間を繋いだままになっているSP_Queen_Pallasを回収して…、と思った瞬間に。Herveyが戻って来た。速い。]
素直じゃない奴だ。
さっきも言ったが、logoffが今出来ない。
ここで回復しておかないと、その同級生と再会も出来ないぞ。ほら。
[無理やり薬草を少年の体へと接触させる]
これであとは勝手に回復するだろ。
僕は少し外に出て様子を見てくる。あとは君の好きにしろ。
[回復が始まるのを確認すると、立ち上がり外へと向かおうとする]
・・・・・・
[先程からアラームが反応している。あの男性プログラムが近づいている証拠だ。回復できたのは大きいが、今この少年を巻き込むのは性分に合わない]
触らないでください。
いらないと言ったらいらない!
[至って美しい薬草そのものの外見を保ちながらも(Herveyの改造が的確なのだろうか)、Geneの身体に適合しかけたプログラムを、去ろうとするHerveyに投げつける。
踵で下草ごと地面を蹴り上げ、無理矢理に立ち上がった。そのまま、Herveyが行こうとしたのとは逆方向へ向かおうと…。]
っと。
[投げつけられた薬草を受け取り、やれやれ、という表情を浮かべる]
まあいい。これはまた会うときまで預かっておこう。
[ここで時間をとっていれば、あのプログラムに少年ごと補足される可能性も高い。今はこのまま分かれておくべきと判断した]
[去っていくEugeneを見ながら、ため息をつく]
しかし、そんな性分だ。誰にも評価されず、皆から忌み嫌われる。まるで現実世界の僕をトレースしているみたいだな。
[今では一般的だが電気信号による五感再現という技術は賛否両論であった。若くして功績を残した彼は結局その研究の発端を評価されず、成果を出してもその研究は買収され自分の名前から離れていく。ならば一体何を求めたのか。知的探究心。それだけで人は生きていけるのだろうか。ほんの一握りの賞賛。光を浴びる場所。いつもそれが欲しかったのかもしれない。だが同時にそれを獲得する事が出来ない事も知っていた。人からしてみれば下らないであろう、その正直さ。それこそが自身を常に構成し、意味を持たせていたファクターであった。そして今もまたそれのせいで危機を迎えているわけだが、何故か悪い気はしない。元々長生きが出来る性分ではないと知っていたが、今回ばかりは自身を呪った]
Kyrie eleison.
[帽子から覗く睛は瞳孔を除き薄い茶色を含む――灰色をしていた。
笑みを含んだ柔らかい声音が響く]
もう来たか。
[こいつと付き合っていると体がいくつ合ってももたない。とりあえず、ある程度のダメージを与えて退けるか、隙を見てまた脱出するしかない]
せめてもっと有利な状況で出会いたかったよ、プログラム君。
もう一度言おう。僕はmemento moriには感染していない。他を当たってくれ・・・・・・ と言ってどうにかならないのかな。
Entry Name:Luther。
それがこのゲーム内での私の名前です。
私の本質は、memento mori如何に関わらず対象を破壊する事です。……ですが、貴方に一つ聞きたい事がある。
―under/Boulevard―
[目の前の、腕を無くした黒い胸像。
それに刺さった短刀を引き抜いた。
無限演算データと視覚感知システム錯乱データの消去。
過負荷からの開放により漸く通常を取りもどした彼に、早速ウイルスからの攻撃があった。
一太刀目で右腕を斬り離し、二太刀目は相手の左から後方へ回りこむ際に胴へ。
三太刀目、振り向きざまに左肩を斬れば、それは侵食と切断(とは言え太刀が速過ぎた為侵食量は大した事ないので殆ど切断のお陰)により身動きが取れない生きた胸像となり地に落ちた。
胸部に短刀を刺し、―念の為下半身腹部の切断面に片足先を突っ込み―「侵食」する。
5秒と掛からず染めきった。
下半身に足先を突っ込んだ際にこびり付いた、やや粘着質なデータすらも黒片と化し、マネキンのすべての部位を「蹴落とす」と、彼は顔を上げた。]
─Under/botanical garden─
考えているのですが、答えが出せないのです。
「memento mori」が、人間とプログラム両者の別なく襲うとされているのは何故なのでしょうか?
中々面白い質問だな。
僕に質問するということであれば、求めているのは機械的な返答じゃないということでいいのかな。
ならば、もしmemento moriに製作者がいたとしたら、君はこのプログラムの破壊行為の先にどんな意味を見出すのか。
誰かが創造したものであれば、目的は必ずある。最終的に破壊が端的な目的だろうが、プログラムにはただそれだけかもしれないが、それをこのネットにばらまいた人間にとってその先にある真の目的もまた存在するんだろうねえ。
ならば、僕はこう考える。きっとこのプログラムを創造した人間は、memento moriによって全てを滅ぼした後、memento moriという新しい世界の規律でこの世を満たしたかったんじゃないかと。つまり破壊の後に存在する世界の創造。
ならば、プログラムも人も関係ない。むしろ人間に作られたプログラムも既にmemento moriにとっては異物でしかない。memento mori以外の存在を否定することこそがmemento moriの破壊衝動じゃあないかな。
まあ、あくまで僕の考えだ。僕はmemento moriの創造者でもないし、memento mori自身でもないからね。
貴方は「memini mori」、自分が死すべきものであるという意識を持っていますか?「memento mori」はその言葉に則れば「死すべき定めを忘れず今の生を生きよ」と、現在喪われつつあるものを思い出させるかのように襲っています。
私達プログラムは、人間のように常時back upがされている存在ではありません。神の御業──人間を神とするなら──によってつくられ、存在理由がなくなれば破棄される存在に近しいでしょう。幾ら人間の友と言えど、私達の思考は調整されています。
[Lutherは、その話ではなく──と続けた]
「memenoto mori」、つまり死を忘れるなという意味以外にも、「汝は不死なる神に在らず、死すべき人間で在ることを自覚せよ」との解釈もされています。では、この対象は人間だけではないのでしょうか。
そもそも、「memento mori」は人間が製作したものなのでしょうか?
成る程、ようやく分かった。
君と僕においてmemento moriに対しての解釈がずれる理由は、その前提条件の違いだな。
僕はmemento moriが人間の意志の元に作成されたプログラムであるという前提で考えている。
だが君は、生と死という概念が人間固有のものであり、それを刺激するような活動を行う限りmemento moriは非人間側にとって味方ではないものの無害な存在であるべき、つまりその起源は人間の意志とは隔絶された箇所であると考えていたわけだ。
それについては、きっと君を説得させる事は出来ないだろうな。なぜなら僕はプログラマーだからだ。僕らが存在意義の無いプログラムを生み出すことは無いし、そんなものがここまで完全かつ脅威的な活動が可能なはずが無い。断言しよう。
そもそもAIとは何かね?
僕らの思考パターンがもし乱数を用いた複雑な電気信号の集合であるならば、AIも必ずいつかは人間と同じ域に達するだろう。プログラムは互いに恋をし、痛みを感じ、そして悲しみを抱き経験を積む。人間と違うのは有限ハードウェアにとらわれないことただ一つであり、もしそこにプログラムの消滅というイベントがあったとしたらそれは”死”ではないのかな?
僕らの死とは一体なんだと思う?
結局、バックアップを取ることの出来ないランニングプログラムでしかないんだよ。
ならば、memento moriにとって僕らと君では同じ死が存在すると思わないか?
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