>>1273
[失笑はやがて続いた言葉に苛立ちへ取って代わる]
頼るものが無い?
先生は私のことを気に掛けようとしてくれていた、とは見えたのですが……そんな風に思われていたんですか。はぁ。
[嘆息。その構成成分が疲労感ではなく失望感だったのは、まだ私の中に多少の期待が残っていたことを表していたけれど]
真逆、ですよ。ソフィー・スチュアート、教官。
私が頼りとするものは只一つ。
私、です。
正確に言うならば、『私を構成する種々の要素』ですね。
例えばそれは経験であり、知識であり、技術であり。
あるいは、五指にも足りませんが――かつて信頼できた相手、とか。その中にはどうやら、教官は入らないようですが。