>>707[はらりひらり、舞うさくら風に踊り何処へ往く][返る緋色の答え、確り頷き抱く腕力を篭める。解ける体はらはらと、それでも温もり伝わって]ああ、連れて行くとも。離さぬ腕は一時なれどもたとえ泡沫夢のように消えようとも[花咲くような白の満面の笑みふわり、口付け微かに残して解けよう。はらひらり、風に千切れて舞う煤よ。残る腕は最後まで体抱いて共に風に乗る]四季のよう花のよう人のよう――いつか巡りて、また逢おうぞ。