[寄り添えば、抱きとめる腕] [揺ら揺らと魂解け、風に流れても]ああ、最後まで――触れていてくれ……。[消え行く体] [それでも腕の中留まって]最後のわがままか――……妾も聞いてもろうたのぅ……[溶け合う骸思い出し] [顔覗かれ] [真っ直ぐに見つめ返し]連れて逝って、くれるのか。嗚呼、青司――……汝れの居らぬ世界は寒くて寒くてとても居られぬ。[最後に向けるは満面の笑み]それこそ、妾の、本懐じゃ――