―――力の限り戦え、やらでも無く、
力を見せろ、ってか?
……最早、武道会とも称せるものかどうか。
―――その報酬とやらは、有り難いがな。
[くつり、と。
笑みを零せば、ゆっくりとその席を立つ。
僅かに、その仮面の向こうを見据える様に一瞥して]
主催者サマにご足労頂いて悪いが……
そろそろ俺は失礼する。
これ以上、俺の知りたい事を問質しても、
答えは得られそうに無いしな。
[ひらりと軽く左手を振れば、そのまま階段を上っていく。
……恐らく、誰が声を掛けて引きとめたとて、
その歩みは止まる事なく階上へと*消えるだろう*]