[ネリーの自室。
必要最低限のものしかない彼女の部屋。部屋すら、理解させまいと他人を拒絶しているかのようだ]
1歩も近づけなかったわねぇ……。
[彼女のデスクに近づき、言っていた紙の束と木箱を見つけた]
失望させて悪かったわね。
もう言わなくても判ってると思うけど、私そんなに頭良くないのよ。気合で何とかしてきた口でね。飛び級と博士課程の学歴、私が一番驚いてたりするのよ?
ていうか。
ネリーとはきっと思考過程がそもそも違うのね。
私は、そういうものすら、理解したかったんだけど。
ま、どっかその辺の空間で、『それも違うわ』って言われてそうだけど。