[眩く白い光の中、遥月は引き裂かれんばかりの痛みに襲われている。]ぐっ………あああああああ!![地獄の炎に焼かれるよりも苦しいのか――遥月の皮膚は、ジリジリと音を立てて焼き尽くされてゆく。]うっ………ぐ………ああっ……[光の向こうに、遥月はある影を見る――]司……棋………嗚呼……せめて、貴方に………![唇が動く。しかし、其の続きが紡がれることは無く……][ヒラリハラリ、虚空に舞うは一羽の蝶。黒と紫を纏う蝶は、社に向かって飛んでゆく――]