──二階/水鏡前──さァ、水鏡よ──。あたし達は、ずっと探していた。その真の姿を、今こそお見せ下さい──。異形の真なる姿を現し、時に人を惑わす、あなたのお力を。[何処の宗教とも似通わぬ呪言を小さく紡ぎ、夜桜は水鏡を*覗き込んだ──。*]