― 現実世界<Mundane>/南部境 オープンカフェ ―
幼女もやべえよ。逃げてニゲテー
[つい、現実世界の方の身体から言葉が漏れていた。]
おっとっと。
トンビちゃん。あの子、ちみの知り合いならヤバイことになっちゃうかもかも。ちんちんかもかも。
[そうして、メイの方に顔を向けた。]
ねえね。メイたんはあのじいさまに勝てたの?
どど、どうやって?
[メイが平らげたサンドイッチののっていたプレートを、双子が片付ける。
傍らに立った双子と、メイの身長はほぼ同じくらいだった。
series Mannequinの身体の寸法は、十代女性の平均身長を元に設計されている。電子的な計測をするまでもなく、一目でわかる「定規」であることも彼女たちの役割の一つだった。]