離して…離し…いやあ![あれは別人だ、と言うのは簡単だがあまりにも陳腐すぎる。 最悪、写真の拘束具に名前が彫られているかもしれないのだ。ノーマンはネリーにとって憎悪の象徴だった。あの親をもってしてこのような子ができてしまうことに、唇を噛んだ。両手を大きく制限されたネリーにまともに抵抗できるはずがなかった。リックが飢(かつ)えている欲望の行動を次々に許す。]