……で、その男と俺が同じことするって思ってるの?俺もいつか、ローズマリーを置いて村を出る……と。
ああ、確かに俺はこの村の人間にとっちゃ余所者だ。雪祭りの調査をしてると知って「余所者が何を知りたいんだ?」って白い目で見られたこともあったさ。どんなに仲良くしても、所詮他人。一歩引いた目で見られるのが関の山だ。
ローズマリー……お前も俺をそういう目で見てたってことかよ。
なあ…俺はそんなに信用ならないか?俺はローズマリーに何をしたら信用してもらえるんだ?俺はそれを知りたいんだ。そうしなくちゃ、いつまでたっても……
[床に座ったローズマリーの両肩を掴み、ぐっと引き寄せる。]
……俺の心は宙に浮いたままで……
[ローズマリーの唇に、自分の唇を重ねた。]