……やっ…た…?
[揺らめく存在、それとも空間――
宝玉がイボ蛙の口中に飛び込んでいった瞬間、まばゆいばかりの光が弾けるのすら感じられ、そして確かな事が一つ。もはや舞い唄わずとも動かないイボ蛙の姿]
…やりました、よね?
倒したんだ…イボ蛙を!
[膝をついたままで喜ぶラッセルはしかし、そんな自分を情けないとも思わない。
目も顔も手も足も体の全ては歓喜に満ち溢れている。
襲う気だるさまでも心地良い]
ああ…見ました?
止めをさしたヘンリエッタさんのあの…!
[消耗の中でも興奮した瞳で、扇を少女が銃口を向けた時の格好をなぞって持ち上げて――ぱたりと落ちる。
意思とは関係なく、体も地に伏した。
土を頬に押し付けられたのだとラッセルは思った]
――……あれ?