[自室。
個人端末のキーボードを熱心に叩いていたが、やがて疲れたのか手を休め、大きく伸びをした]
………はぁ。気、おも。
[...は絶望を感じたことがない。概ね前向きな性格のためかもしれないし、可もなく不可もない人生を歩んできたからかもしれない。
そもそも『望みを絶たれる』ということは、あらゆる手段を尽くしてなお、何も希望が見出せなかったという悲劇的人生の終末だと思っており、だから、立ち直ることができるのなら、それは単にとても不運・不幸であっただけで、絶望ではないと考えているのだ。]
でも。
[人生で絶望を味わうのは、もうすぐかもしれないな、とふと思ったりもして、慌てて首を横に振った]