[ニーナの長袖の服を着せようとして、今度は手首の内側の擦り傷の酷さにびくりと身をすくませた。
一瞬、もしかしてネリーがノーマンの元を離れた理由に、先刻の地下室への監禁の様な出来事があったのでは──と浮かばなくも無い。けれども、それは目の前のネリーを持ってしても、シャーロットには非現実的な出来事に思えた。手枷、足枷、首輪に口輪。地下室で拘束され、視界の自由も奪われ、言葉で、指先や舌で、道具で──あるいはもっと…。昼夜も分からず非人間的な扱いで嬲られる。そんな世界があるとは思いも及ばず。]
…ホントに痛そうだわ。
電話が通じたら、ボブさんにすぐ迎えに来てもらえるのに。[自分がボブに会うのは少し嫌だなと思いながらも]ダンソックさんの家では、よくしてもらえてるの、ネリー?
[ネリーの着替えを終え、後の事をヒューバートに相談しようと*移動を促そうとして、ニーナの顔色も随分と酷い事に気付く*。]
…ニーナも、まさかノーマン叔父さんに?
そんなわけない…わよ……ね。
──居住部→雑貨屋へ──