人狼物語

122 THE しょくしゅ学園


館主の娘 ロロ

[漸く息苦しさから解放されて、息を吐く。]

はぁ―――、はぁ、は……ぁっ……。

[体をくの字に曲げようとすると、今度は喉に触手が巻きついた。漂う臭いに、とろりと、瞳から光が堕ちかけるも、届く声に正気が戻る。]

どのような気分も、……っ、
なにも、ないっ……!
私にとっての絶望は――くっ

[手首を締められ、続いて焼けた臭いがした。滅するには注入した気力が足りないらしい。浮かび上がる梵字もどこか薄かった。手は伸ばせない。代わりに、睨みつけることで返事をした。]

要らん。
どうせ、それは――、

[手段を奪われたにも関わらず、かすかに女は笑ったように見えた。そして次の瞬間、刀ではなく女自身の体が発光した。]

人間爆弾!

[どっかーん!]

(121) 2011/08/30(Tue) 13:43:52

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