[得体の知れない空気を追い払う様に、コットンなら伸びるだろうと、Tシャツをネリーに着せた。
やや豊満なバストを生地の中におさめるのに、まるで手の中で逃げるビーズクッションを弄ぶかのような具合になってしまい、シャーロットは更に赤面した。いくらなんでも、こうも露骨に胸を揉みしだくような真似をしてしまっては。]
──…あ、ごめんなさい。
でも、もうちょっとだから我慢して……。
[なんとかネリー胸を収納し、着せ終えた姿を一歩下がって眺めてやはり呆れた。
ネリーはすでに成人しているにも関わらず、短くティーンエイジャーらしいデザインのフレアスカート(、それも、ゴムウエストだけにややチープで、すぐにひらりと捲れて、太腿やヒップがあらわになってしまいそうな薄い生地。上着はブラのレースが透けそうなほどぴったりと生地が張り付き、上半身のボディラインを強調したTシャツ姿。
──下着姿よりはマシだったが、意図せず随分と扇情的な姿になってしまった。]
やっぱり、ウェンディの服じゃ無理があるみたい。
これじゃ…道歩けないわ…ね。
あ、これ、バスタオル。被っていれば少しはマシかもしれない。