[うっかり怪我している方の手を差し出したというのに、痛くもないのだった。指先がその小動物の毛に触れた瞬間、何故か切ない吐息が]何これ…こんなん初めて…む、むちゃくちゃ…[ちょっと触れただけでも、そ奴は白くて小さくて温かい。そして何よりも、頬擦りしたくなるほどの]…ふわふわぁ♪だ…駄目だ!俺には奴を虜囚の身になど落とせないッ[そのまま床に伏して首を横に振っている。――捕まえるのは、無理っぽいです]