[雷光の速度で空を駆ける。しかしそれでは間に合わない。クピド達の賛歌が途絶え、終末の炎が生まれ出ようとする。Lutherが最後の一句を唱えた]――神様。[祈り。願った瞬間――『あなたはそのために備えられ供えられたのですから』――執事の囁きが脳裏に浮かぶ。何故こんな時に、と疑問を生むまもなく詠唱が口を衝いた]