[ゆらゆら動く銀色の物体に気を取られた猫は、威嚇するのをやめてスプーンの動きを見つめていた。もう少しで手が届くと思った時――]……ああっ、もう![ナサニエルが飛びかかる気迫に瞬前で気づいたのか、猫は身を翻した]