っ…もう!マスター!いきなり何するんですかぁ…。マスターじゃなかったら、今頃私、村中に響き渡る位の悲鳴上げてますよ!
[主人の突然の行動に、少し戸惑いながらも何とか荷物を落とさずに抱えたまま、...は少し困ったように抗議する。
そんな従業員の姿を、大して悪びれた様子も無く見つめる主人は、...の眼鏡をかざし、彼女の嘘を見抜く。]
……えぇ、マスターの仰る通りそれ、伊達眼鏡ですよ。でも良いじゃないですか…。おしゃれなんて…キャロみたいな子がすれば良いのであって…。だから、その眼鏡、返してもらえませんか?
[何とか片手で荷物を抱えながら、差し出した手に、マスターはある条件を飲んだら返す約束をする。]
…え?今度の雪祭りまでに…、恋人を作ったら返す?ちょっ…それって…って、マスター!!酷いわ、それ一種の脅しじゃないの?ねぇ、マスター…
[抗議するも、幾ら主人がオカマであっても、ずるずると外へ追い出される力に女である...が勝てるはずも無く…]
……判ったわよ…。好きな人…見つければいいんでしょう?そしたら返してくれるのよ…ね?