[ゆっくりと顔を上げると、睡魔に襲われたときと大して変わり無い静けさで。
薪の燃える音だけが、辺りに響き渡っていた。]
あれ…?誰かが掛けてくれた…みたい…?
[上体を起こすとずり落ちていく感触に、思わず手で引きとめその正体を確認する。]
カミーラ…さん?
[唯一所在を確認できたカミーラへと視線を移すと、彼女はまだ夢の中で。変わりに暖炉の前でくつろいでいるハーヴェイの姿が目に映った。]
お帰りなさい、ハーヴェイさん。今帰ってきたの?ブランケット、ありがとう。
[椅子から立ち上がりゆっくりと近付くと、ハーヴェイの隣に座り、声を掛ける。]
そう言えばお祭りの準備、大丈夫なのかしら?
私今こんな状態だから、なかなか顔を出せなくて…
[気になっていた祭りの様子を窺いながら、...はみんなの帰りを*待っている*]