[還るべき星の色を宿した眼差しが彷徨うのに緩やかに瞬き、戻る眼差しを受け止める紫苑の双眸はただ静か]そうだよ。[部屋から戻りナサニエルと共にゆっくりと通路を歩み、前を見詰める儘に不意に口を開き]だから――…ナサニエルに頼んだ。[何をとは言葉にする事は無く、やがて食堂付近で気配に足を止めハーヴェイを見止め、緩やかな瞬き一つを挨拶に代え幾らかの言葉も交わしたかも知れず、共に食堂へと向かい厨房を覗く]手伝う事は、ある?[セシリアとローズマリーの貌を交互に見て、ゆっくりと首を傾けた]