何だか思考が読めないと評されがちだが、説明させてもらうと、
俺の行動理念として、序盤は如何にリスクを減らしていくかってのを考える。
それに加えて早々に結論は出さない。目を曇らせる恐れに繋がるからね。灰に白いとかあまり言いたくないんだよ。
「俯瞰的」と指摘されるのも当然で、そう心がけている。
3日目になったし、そろそろ意見を出して行こうと思う。
襲撃に関しては、俺は別段不思議に思わなかった。
元々確定霊能者よりも占い師を襲われる方がずっと嫌だと考えていたからね。
能力者の真偽を見分けるなんてことは、灰の人狼探すよりも簡単だと思っている。
死人の正体よりも生者の見当を付ける方が重要だという認識だったんだけど、この村じゃどうやら少数派らしい。
そういう思想を抜きにして襲撃の動機を考えて見るに、今後呪狼が占われてしまった際に占い師を残したことが徒となってしまうことへの危惧、狂人を完全に信用できなかった、この2点に尽きると思う。
別の思惑があったとしても、憶測の域は出ない。