[周囲の気配を窺うもウサギの主は近くに居ないらしく、何かを探しているらしきウサギの此方へ向かって――通路の向かいから来るだけで、別段に自身に向かって来ている訳ではないかも知れないが――来る様子を見詰め思案気に瞬く。
床に片膝をつきウサギへと手を伸ばすと、意図を読み取り今度こそ此方へ向かって来るウサギをひょいと捕まえ、ウサギの身体をくまなく撫ぜ――仮にウサギが暴れてもさして気にも止めず、外部からの接続方法を探し――て、将棋のプログラムをインストールし終えると解放し]
崩し将棋は、別物。
ローズマリーに伝えて。
[ウサギが言付を届けられるのかも判らないけれど、貌を覗いて言葉を添えてから立ち上がる]