>>49
日は昇り。
寝台を離れ駅に降り立つと、鳥のさえずりが聞こえた。
ノボシビルスク。
彼はここから始めるのだ。
すべてをやり直すのだ、彼は思った。
不意に彼の警護隊長が到着した。
彼の本名を知る者は誰もいないが、ただ彼はミッキーと呼ばれている。ミッキーはコートのポケットから一通の手紙を取り出した。
『同志書記長閣下、ライラック・ローズについて最新至急電。また、エレノア婦人の粛清を完了。』
書記長は手紙を開き、読み、煙草に火をつけた。
『よかろう』彼は思った。
『すべてをやり直せばよいのだ』
エレノアはもう選択できません
(・・・グレン的呪狼=エレノア?「妖魔に対する考察」・・・ね。妖魔ほんと誰なんだろうね?)