[斬るところなんて見ていない―――ナサニエルは叫ぶ。全くもって、其の通り]……私とて分からん。だが、犯人たちは其の術を持っているということだ。奴ら、これから私たちを―――始末にかかるぞ。嗤うように。弄ぶように。其処の男のように。[不快だ。 不快だ。 ひとを、なんだと思っている 首を巡らせれば、斃れ臥す人影、中には、笑って]……トビー……!?[斃れる小さな体。大きく吸い込んだ息、充満する血の臭い、空気を澱ませて肺を汚染する。]