極限まで小さく縮まっていくさなか、現れ始めたものがある
──この場所と思しき建物の見取り図と
──囚人達全員の名前
だが、
幾つかの名前は灰色でジラジラとしたノイズが走っている
それは、道中で既に死した囚人達と対応しているようにも思われた
支柱前の映像の下には円形の白で隈取された黒い装置
最後の幾何学体が震える
「囚人諸君が死亡した時か、我々側の殺人鬼を殺せた時に、
また、会おう 」
*三度目の静寂が訪れ、後には何も聞こえなくなった──。*