―何処かの隔離房―そのお薬は……ええ、確かに私が配布したものです。[アーヴァインに、空になった瓶を突きつけられ、修道女は緩く首を縦に振った]理由?そんなの――頑張って欲しかったからですわ!内容までは詳しく存じませんけれど、大会の景気づけになると思って……[意外にもドーピングの薬物の入れ物と、その元持ち主との供述はあっさりと判明した。アーヴァインは更に問い詰める。一体誰に、それを配ったのか?]それは――その――存じません。知らないって言ったら知らないんです!