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[春の風] [赤黒に染まる袂揺らし] [常葉色攫う] [舞う花弁]
[見上げ眇める双眸] [潤む碧] [底無しの甘い闇] [孕む漆黒]
泣くよりゃ笑って遊びたいネェ。
[風に乗る声] [振り返らず] [片手に瓢箪] [花嵐舞う空仰ぎ]
[紅い番傘] [張り付く花弁] [見えぬ蜘蛛の巣] [囚われる櫻か]
そうだなあ。
愉しい方がいいさあ。
[声に答えて空を見た。櫻の花が舞い上がる。
宙で揺れる花びらそれは
蜘蛛の捕らえた蝶の羽]
赤鬼さんは愉しいかえ?
[ゆらあり] [春風に流れる様] [振り返り]
[番傘の向こう] [見上げる赤鬼] [紅い髪も風に乗り]
宵にゃ青鬼と遊ぶンなら景気づけに酒でも如何かえ?
[白い手掲げ] [ちゃぷり] [瓢箪揺らす]
愉しいさあ。
呑んで花見て喰って。
それに今日は相棒と死合いができるからねえ。
[にいと笑みで碧を見]
ああ、そりゃあいいねえ。
ひとつ頂こうかぁ。
そいつァ何よりさァ。
[笑む赤鬼] [誘う様に流し目ひとつ] [其の場に膝つく]
[瓢箪置き] [袂探って] [木目の盃] [取り出して] [ニィと笑む]
其ンならお願いしようかネェ。
遊んで帰って来られたら返杯でもしようかィ。
[薄紅の嵐の中] [一際紅い赤鬼]
[瓢箪渡し] [すぃと盃差し出して]
有塵の兄さんにゃ酌し損ねちまったが今日も呑んでおいでかネェ。
[眼を細めて上機嫌、
瓢箪手にして持ち上げて]
そいつぁ楽しみだ。
[木目の杯に酒注ぐ]
有塵なあ、
酔って寝ちまうなんてガキみたいだなあ。
[笑いは何処かからかう様]
呑んでるんじゃねえかあ?
花嵐の涙酒、なあんてな。
[浴衣の合わせを直し、離れ際暫く黒の蝶に手置いて。
ゆると笑めば泉を後にカラリコロリ下駄鳴らす。
振り返らずに歩む道。
はらりひらり舞い散る桜。
何故か涙思い起こさせ、一時空を見上げる]
[満ちる盃] [口許引き寄せ] [ひと舐め]
[からう様笑う赤鬼] [すぃと横目で見遣り]
涙酒かィ。
泣きながらでも酒呑むなンざァ子供なンだか大人なンだかネェ。
喰児が消えちまったら有塵の兄さんはまた泣きそうだヨゥ。
[流し見られて口の端上げて]
さあ、
アヤカシにゃぁ子供も大人も関係ないのかもなあ。
[ついと見上げる櫻の木、
冬は越せぬと有塵は謂った]
泣かれるか。
いけねえや、どうにも泣かれるのは苦手だぁ。
こりゃそうそう消えられねえか。
[何か思い返すよう、
瞼をおろして酒を干す]
[物陰、憶えのある桜の香。
有塵の姿に其方歩み寄り]
[散る桜と残る香と、裂かれた着物に黒の浴衣]
……開耶か。
[残る花びら掬い上げ]
あれも桜の精であったか。
なぁに。
ちぃと謂われたことがあってなあ。
先に去んでほしくないとよ。
[頬杖ついて碧を見]
まあ―――紅に酔ってたのかもしれねぇがなあ。
[それとも有塵が降らせた桜か、
其れも今になっては判らぬまま。
はらひらり、風に攫われ蒼穹に舞う]
花眠るはとわか、
それとも夢見るはせつなと申しておったか。
花散るはなんと読むかのう。地の。
[手の中花びら舞ってしまえば、
黒の浴衣ばさり広げて肩に羽織る]
やれやれ、お前の笑う顔は見ずままか。
――仕方の無い。
[佇む有塵残して、ふらりカラコロ空仰いで去る]
[互い違い] [碧と漆黒] [すぃと眇め] [翅揺する蝶]
其ンなら喰児を喰う前に有塵の兄さん喰らうかネェ。
混じりもンのある刹那の死合いなンざァアタシァ御免だヨゥ。
其れとも喰児が自分で喰ろうて来るかえ?
酔っ払いの戯言だろうが摑まるンなら呪(しゅ)に変わりないヨゥ。
[羽織る黒の浴衣風に揺れ、藍の髪も揺れるまま
カラコロカラリ、瓢箪手に宴の場所へ。
聞こえる声に肩竦め]
やれやれ、常葉の女が云う刹那は真水か真空か。
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