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[真っ直ぐ見てくる漆黒に、
金の眼逸らさず見返して]
別段俺ぁかまやしねぇがなあ。
いつも謂ってたろう。
愉しけりゃあそれでいいのさあ。
それに、今あいつぁお取り込み中みてぇだからなあ。
[笑んだままで頷いた]
そうさあ。
随分と少なく為っちまったなあ。
[くすくす][笑う]
[墨濡れのまま] [冷たい微笑み]
恨みがないのはこちらも同じ。
――はだかる者は皆殺してわらわの中の毒を消す。
[今日までのつながりを]
[数珠を一つちぎり投げ][四方八方弾ける水矢]
[くすり笑って][夜斗の追撃ひらりとかわし]
わらわは汝れらをあなどりも買い被りもせん。
さあ、鬼はこちらじゃ、本気を見せてみい。
[次の印を描けば][珠から濃霧]
[一寸先も見えないへだたり]
[道具箱から紅を取り出し、泉にそれを次々投げ込む。]
…………っ!!
せめて、泉が毒で埋まれば………!
[白濁した液体が入った瓶を取り出し、栓を抜き――毒の原液を、泉に向かって投げ込んだ。]
[ちっ、と舌打ち一つ。
飛び交う水矢を夜斗もよけるが奈何せん数多く
数本、体を掠めるも]
その水、吹き飛ばしてくれましょうよ!
[蒼い蛍火、渦を巻き、火柱一つ巻き上げて。
火の風、霧を吹き飛ばすか
水面に写るは白水の影か、それを狙って無数の蛍火、弾き飛ばす]
灼かれて去ね!
そうか。愉しければそれで良いか。
そうだなあ。おまえはいつもそうであったよなあ。
[ほろ苦く笑って、酒を呑む。]
[と、その手を一時休めて、]
……のう、喰児。
おまえはおれの花を綺麗と言うてくれたな。
桜で在るおれが好きだと言うていたな。
[じっと眸の奥の奥底を、更に覗こうとするように、]
[色の変わりを見逃さぬと云う様に、]
[見据えて、言の葉を継ぐ。]
先日言うてしまったからな。
隠しても詮方無い故、おまえには言うが。
老いたる樹にはこれだけの、花咲かすだけでも命削れる。
まして、ありったけの花をなあ。
精気が幾ら有っても足らぬのよ。呑んでも呑んでも追い付かぬ。
……呑むより他に法は無くは無いが、それは出来ぬ。
想いて咲く、おれは花だから。
……………っ!!
[一寸先も見えぬ霧に遥月は怯み、毒投げる手が止まる。]
(見えない………!
これでは、突撃すらできない……!)
[その刹那、霧を裂き飛ぶ炎が走る。]
……司棋様!!
[視線の先には、微かに白水の姿が在るか。]
そうさあ。
会った時からそう謂ってただろう?
[薄墨櫻は酒を呑む。何処か苦味が滲む笑み。
赤鬼瞳を逸らさずに]
ああ、好きさあ。
有塵の櫻は綺麗ぇだからなあ。
しかし。
桜で在っては、おまえをただ見守ることしか出来ぬ。
おまえが往くのをただ見るしか出来ぬ。
おれは、花であるより鬼となった方が良いのかも知れぬと思われてきた。
[低く低く。囁く。]
――……そうかあ。
見事な花だったが代償がでかかったてぇことか。
お前は櫻の精だもんなあ。
憑代が枯れっちまったら途絶える、か。
他の方法をとらず
咲いて散るのを決めたんだなあ。
そう決めたんならそれがいいんだろうさ。
[眼を細めて酒を乾す]
なんと綺麗な芸じゃろう――
宴の余興に最適じゃ。
[うすい笑みで火の渦眺め珠八つ爆ぜ波起こす]
[襲う蛍火水にのみ][晴れた霧の中右手は左の蝶を庇う]
霧はよそうか――やりにくい……
[意図読めぬ言葉を吐いて] [ふわふわと浮く水を出す]
[司棋を見据えたまま印を描けば] [夜斗の頭にかぶさるか]
もがき苦しめ、子猫にオイタをした罰じゃ。
[水の中に頭いれられ空気求めて苦しむか]
[水のかたまり掴めることなくはずす術あらず]
さて、何分もつか――……ん?
[不意に感じる淀んだ空気]
[霧が晴れ、遥月の視界に夜斗が苦しむ姿が入った。]
夜斗様………司棋様ッ!!
[水珠の中に閉じ込められた夜斗めがけ、水珠から出さんと突撃する。]
妖が、おのれを焦がす火をも芸というか!
[瞬間、夜斗を襲う水の塊、
夜斗が息できねば己も同じ、息がつまり夜斗から転げ落ちそうになるを咄嗟に回避し]
──っ!
[息苦しさに顔は蒼く目は見開き喉を押さえもがき苦しみ]
う…あ…ぁ…!
[夜斗めがけて突撃するも、その水の珠は外れない……]
司棋様ッ!!
[蒼白な顔色で遥月は叫ぶ。]
かくなる上は………!
[帯を外して手に巻くと、再び白水へと跳躍する。]
おれは。
おれは。
[射干玉の真黒の眸が揺れる。]
おまえが死ぬのを見たくない。
女君をこの手で、
[と、そこから先を言うことは出来ず、]
……けれど、おまえが女君と死合うのを心待ちにしているのも解かっている。
おまえがやりたいと思うことを、おれはそのまま見守りたいとも思う……。
何を必死になってるのだか――どうせ最後には皆死ぬものを。
[絶対零度の赤い瞳]
[跳躍する遥月を射ぬくように見据え]
遥月――泉に何ぞ仕掛けたな。
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